2019.01.18

【コラム】いよいよセリエA後半戦がスタート…CL出場権争いに臨むラツィオ、ミラン、ローマの現状は?

ラツィオ ミラン ローマ
いよいよセリエA後半戦スタート。4位争いに注目が集まる [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 いよいよセリエAの後半戦が始まる。ユヴェントスの首位独走状態は別にして、今シーズンは激しい4位争いが繰り広げられている。4位ラツィオ(勝ち点32)から6位ローマ(勝ち点30)まではわずか2ポイント差、その下の好調サンプドリアやリーグ最多得点を誇るアタランタも5ポイント差以内につけており、チャンピオンズリーグ出場権争いはし烈。毎節ごとに順位が入れ替わるデッドヒートが予想される。今回は4位ラツィオ、5位ミラン、そして6位ローマに絞ってチーム事情を探ってみた。


 ラツィオは12日のコッパ・イタリアでノヴァーラを相手に4得点を奪う好調さを見せた。ノヴァーラがレーガ・プロ(3部)という格下であったことを考慮しても、シモーネ・インザーギ監督のチーム作りは順調で、後半戦での奮闘ぶりが期待される。ノヴァーラ戦では2トップのうちホアキン・コレアがインフルエンザで出場しなかったが、チーロ・インモービレとのコンビは安定している。1カ月半、戦列を離れていたルーカス・レイヴァも復帰し、ますます安定感が増すだろう。20日の後半戦初戦は2位ナポリ、その次はユヴェントスといきなり厳しい日程になっており、この2戦でどれだけ勝ち点がとれるか、正念場だ。

ラツィオ

新年初戦のコッパ・イタリアではノヴァーラに快勝 [写真]=Getty Images

 この冬のメルカートですでに動きを見せているのがミランだ。まずはブラジル代表MFルーカス・パケタを獲得。21歳の彼はすでにA代表デビューも果たしている若手注目株で、後半戦での活躍に大きな期待がかかる。加えて、FWゴンサロ・イグアインがチェルシーへレンタル移籍し、代役としてジェノアからセリエA1年目で13ゴールを挙げているポーランド代表の若手、クリシュトフ・ピョンテクをレンタルで獲得するという。交渉は最終段階まで来ており、成立まで秒読み段階のようだ(イタリア時間18日早朝時点)。パケタとピョンテクがチームの課題である得点力不足を解消できるかがポイントになってくる。また、若い選手が多いからか、試合展開によっては精神面での弱さを露呈してしまう場合があり、ここも気になるところだ。一方、守備では昨年12月末までのリーグ戦5試合で2失点しかしておらず、その点は評価できる。ヨーロッパリーグでまさかの敗退となり、スーペルコッパ・イタリアーナのタイトルを逃した今、求められているのはCL出場権しかない。

パケタ

今冬ミランに加入した期待の若手ルーカス・パケタ。すでに公式戦2試合に出場している [写真]=Getty Images

 ローマは14日に行われたコッパ・イタリアのエンテッラ(セリエB)戦で、センターバックのフアン・ジェススが右ひざを痛めてしまったのがつらいところだ。メルカートの締め切りまでに急きょ、DFを補強することも考えられる。またFWのゴール数が少ないのも欠点となっている。エンテッラ戦でこそパトリック・シックが2ゴールを記録したものの、まだまだ本領発揮とまでは至っていない。昨年12月にはほぼ1カ月間、エディン・ジェコとステファン・エル・シャーラウィが負傷離脱していたのも痛手だった。プラス面ではダニエレ・デ・ロッシの復帰だ。10月28日のナポリ戦以来、ひざの故障で長期間戦列を離れていたが、スタジアムでプレーする姿が見られるのはそう遠くなさそうだ。

ローマ

6位に沈んでいるローマ。巻き返しのためにはFW陣の復調が必要だ [写真]=Getty Images

 3チーム三様に抱えているチーム事情は異なるものの、後半戦19試合は目まぐるしく順位が変わっていく展開となりそうだ。安定感のあるラツィオか、新戦力を加えたミランか、ローマが復調するのか。もしくはその下に続くチームが浮上してくるのか。最終節までもつれ込む可能性が高い4位争いから目が離せない。

文=赤星敬子

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