2018.12.18

下部組織出身の有望株たちの今 ~ローマ編~

ローマ
ローマの下部組織で育った選手たち [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 欧州トップクラブの下部組織で育ち、“期待のホープ”と称された選手たちの現況を紹介するシリーズ。第15回目は、フランチェスコ・トッティ氏やダニエレ・デ・ロッシら“ワン・クラブ・マン”を輩出し、現在もロレンツォ・ペッレグリーニなど才能豊かなヤングタレントが次々に台頭しているローマ編をお届けする。


*2012年以降にクラブの下部組織に在籍した選手を対象とした
*カッコ内は(生年月日/国籍/所属クラブ/ポジション)

写真=Getty Images

■アレッシオ・ロマニョーリ

アレッシオ・ロマニョーリ

(1995年1月12日/イタリア/ミラン/DF)
経歴:ローマ→サンプドリア(レンタル)→ミラン

若手を積極起用するズデネク・ゼーマン監督のもと、17歳でセリエAデビュー。足下の技術に長けたモダンなセンターバックとして一躍注目を集めた。2014-15シーズンにはサンプドリアへレンタル移籍。新天地で活躍し1年でのローマ復帰が決まったが、恩師シニシャ・ミハイロヴィッチ氏が新監督に就任したミランが高額の移籍金を支払ったため、ローマで第二のキャリアを歩むことなく退団が決まった。現在はミランでキャプテンを務めている。

■ミケーレ・ソンマ

ミケーレ・ソンマ

(1995年3月16日/イタリア/デポルティーボ/DF)
経歴:ローマ→エンポリ(レンタル)→ブレシア(レンタル→完全)→デポルティーボ

2012年にユヴェントスの下部組織からローマユースに加入。U-16からイタリア代表に名を連ねる有望株の一人としてブレイクが期待されたが、トップチームで2試合に出場したあと、2016年2月に退団した。ブレシアを経て、今季からスペイン2部のデポルティーボでプレーする。

■エリオ・カプラドッシ

エリオ・カプラドッシ

(写真は2017年11月のもの)

(1996年3月11日/イタリア/スペツィア/DF)
経歴:ローマ→バーリ(レンタル)→ローマ→スペツィア(レンタル)

ウガンダで生まれ、2歳でイタリアに移住。強さ、速さ、巧さの三拍子が揃ったセンターバックであり、プリマヴェーラではキャプテンを務めるなどリーダーシップも備える。バーリへの1年半にわたるレンタル移籍を経て、今年5月にセリエAデビュー。今季は再び武者修行に出向くこととなったが、ゆくゆくはローマのレギュラーとして活躍が期待される選手だ。

■アルトゥーロ・カラブレージ

アルトゥーロ・カラブレージ

(1996年3月17日/イタリア/ボローニャ/DF)
経歴:ローマ→リヴォルノ(レンタル)→ブレシア(レンタル)→スペツィア(レンタル)→フォッジャ(レンタル)→ボローニャ

地元出身の生え抜き選手で、U-17から各年代別のイタリア代表に招集。ローマの将来を担うセンターバックとして注目されていたが、トップチームでの出場機会はなく下部リーグへのレンタル移籍を繰り返した。そして今夏にはボローニャへ完全移籍。“都落ち”となったが、待望のセリエAデビューを飾るなど新天地で新たな一歩を踏み出した。

■ルカ・ペッレグリーニ

ルカ・ペッレグリーニ

(1999年3月7日/イタリア/ローマ/DF)
経歴:ローマ

今年4月にプロ契約を締結。今季からトップチームに昇格すると、9月にセリエA初出場を果たし、10月には飛び級でU-21イタリア代表デビューを飾った。現状はアレクサンダル・コラロフの控えという立場だが、繊細なテクニックと強力なキックを備えた攻撃的な左サイドバックとして将来を嘱望されている。

■フェデリコ・ヴィヴィアーニ

フェデリコ・ヴィヴィアーニ

(写真は今年5月のもの)

(1992年3月24日/イタリア/SPAL/MF)
経歴:ローマ→パドヴァ(レンタル)→ペスカーラ(レンタル)→ラティーナ(レンタル)→ヴェローナ→ボローニャ(レンタル)→SPAL(レンタル→完全)

1980年代にラツィオで活躍したマウロ・ヴィヴィアーニを父親に持つ。もともとはFWだったが、ローマユース時代に中盤の底からゲームを組み立てるレジスタ(ゲームメーカー)に転向した。ダニエレ・デ・ロッシの後継者として期待されたが、ローマでは定位置を奪えず、ヴェローナやボローニャを経て、昨季からSPALでプレーする。

■ヴァレリオ・ヴェッレ

ヴァレリオ・ヴェッレ

(1994年1月11日/イタリア/ペルージャ/MF)
経歴:ローマ→ジェノア→シエナ(レンタル)→ウディネーゼ→パレルモ(レンタル)→ペルージャ(レンタル)→ペスカーラ(レンタル→完全)→サンプドリア→ペスカーラ(レンタル)→ペルージャ(レンタル)

U-16から各年代別のイタリア代表に名を連ねてきた俊英で、ローマユースでも数々のタイトル獲得に貢献。すると、ルイス・エンリケ監督(現スペイン代表監督)のもと、2011年のヨーロッパリーグでトップチームデビューを飾った。しかしこの試合を最後にローマでは出場機会がなく、国内の複数クラブを渡り歩く日々が続いている。

■ルカ・マッツィテッリ

ルカ・マッツィテッリ

(1995年11月15日/イタリア/ジェノア/MF)
経歴:ローマ→ズュートティロール(レンタル)→ブレシア(レンタル)→サッスオーロ→ブレシア(レンタル)→ジェノア(レンタル)

プリマヴェーラ時代には、デ・ロッシの父親であるアルベルト・デ・ロッシ氏のもとでプレー。目立った特徴はないが、チームプレーヤーとして重宝された。2度のレンタル移籍を経て、2016年からサッスオーロに在籍。今季はローマでのセリエAデビュー戦の相手だったジェノアにレンタル移籍している。

■ロレンツォ・ペッレグリーニ

ロレンツォ・ペッレグリーニ

(1996年6月19日/イタリア/ローマ/MF)
経歴:ローマ→サッスオーロ→ローマ

生粋のローマ子として、ロマニスタからも大きな期待を集める大型MF。エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督はサッスオーロ時代からの恩師であり、多士済々のタレントが揃う現チームでもコンスタントに出場機会を得ている。昨年6月にはイタリア代表で公式戦デビュー。クラブのみならず、代表でも今後中核を担うことが期待されている。

■ダニエレ・ヴェルデ

ダニエレ・ヴェルデ

(1996年6月20日/イタリア/バジャドリード/MF)
経歴:ローマ→フロジノーネ(レンタル)→ペスカーラ(レンタル)→アヴェッリーノ(レンタル)→ヴェローナ(レンタル)→バジャドリード(レンタル)

テクニシャンでありながら、スピードと馬力も備えた小柄なレフティー。2015年1月に18歳でトップチームデビューを果たしたときには“救世主”と騒がれたが、2015年以降はレンタル生活が続いている。今季はついにイタリアを飛び出して、スペインでプレー。才能をフルに発揮できていないが、まだ22歳と若く、再ブレイクの可能性は十分にある。

■ジャンルカ・カプラーリ

ジャンルカ・カプラーリ

(1993年7月30日/イタリア/サンプドリア/FW)
経歴:ローマ→ペスカーラ(レンタル→完全)→ローマ→ペスカーラ→インテル→ペスカーラ(レンタル)→サンプドリア

トップ下も担える技巧派のストライカーとして、2011年にトップチーム初出場を果たした。その後はペスカーラへの移籍やローマへの復帰を繰り返したあと、2014年から再びペスカーラでプレー。2015-16シーズンには2桁得点2桁アシストを記録し、同クラブのセリエA昇格に貢献した。2017年からサンプドリアに在籍し、現在は“ジョーカー”としても活躍する。

■マッテオ・ポリターノ

マッテオ・ポリターノ

(1993年8月3日/イタリア/インテル/FW)
経歴:ローマ→ペルージャ(レンタル)→ペスカーラ→ローマ→サッスオーロ(レンタル→完全)→インテル(レンタル)

ローマの下部組織時代には、MFヴィヴィアーニらと共に数々のタイトル獲得に貢献。しかし、トップチームでは出番がなく、2013年に退団した。それでも通算4クラブ目となったサッスオーロで大きな飛躍を遂げ、昨季は自身初の2桁ゴールを記録。今季レンタルで加入したインテルでもレギュラーとして活躍し、11月には代表初ゴールをマークした。

■アマト・チチレッティ

アマト・チチレッティ

(1993年12月31日/イタリア/パルマ/FW)
経歴:ローマ→カッラレーゼ(レンタル)→ラクイラ(レンタル)→ピストイエーゼ(レンタル)→メッシーナ(レンタル)→ベネヴェント→パルマ(レンタル)→ナポリ→パルマ(レンタル)

ローマで生まれ、2004年にラツィオの下部組織からローマの下部組織へ移籍した過去を持つ。その後は順調にカテゴリーを上げていったが、トップチームでの出場は叶わず。4度のレンタル移籍を経て加入したベネヴェントで待望のセリエAデビューを果たした。今年1月にレンタル移籍したパルマで1部昇格に貢献し、今季から背番号10を託された。

■フェデリコ・リッチ

フェデリコ・リッチ

(1994年5月27日/イタリア/ベネヴェント/FW)
経歴:ローマ→クロトーネ(レンタル)→サッスオーロ(レンタル→完全)→ジェノア(レンタル)→クロトーネ(レンタル)→ベネヴェント(レンタル)

2013-14シーズンにトップチームへ昇格し、アタランタ戦でセリエAデビュー。その試合を含めて、ローマではリーグ戦4試合に出場した。しかし定位置を奪うことはできず、昨年夏にレンタルで所属していたサッスオーロへの完全移籍が決定。ただその後もレンタル生活が続いており、安定したキャリアを歩めていない。なお、双子のマッテオもローマユース出身で、現在はセリエBのスペツィアに所属している。

■アントニオ・サナブリア

アントニオ・サナブリア

(1996年3月4日/パラグアイ/ベティス/FW)
経歴:ローマ→スポルティング・ヒホン(レンタル)→ベティス

パラグアイのクラブからバルセロナ、サッスオーロを経て、ローマに入団。当時18歳だったため、まずプリマヴェーラに所属してUEFAユースリーグなどに出場した。トップチームデビューを飾ったのは、2015年2月のセリエAでのこと。フランチェスコ・トッティ氏との交代でピッチに立ったが、絶対的エースが君臨するチームでコンスタントな出場機会を得ることは難しく、1年間の武者修行を経て、2016年にベティスへの完全移籍を果たした。

(記事/Footmedia)

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