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今夏の移籍市場で“最も儲かった”、“最も赤字を出した”クラブは?

2018.09.03

今夏に移籍した選手たち [写真]=Getty Images

 8月31日をもって、欧州5大リーグ(リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン)の夏の移籍市場はすべて幕を閉じた。圧倒的な資金力を武器に大金をはたいて選手を獲得したクラブもあれば、既存選手の放出によって大きく利益をあげたクラブも存在する。そこで今回は、移籍情報サイト『Transfermarkt』を使って、全98チームの補強費と売却費の差額を算出。今夏、“最も儲かった”クラブと“最も赤字を出した”クラブを調べてみた。(注:日本円は9月3日時点のレートで換算)

■最も儲かったクラブ(トップ10)
1位 モナコ(リーグ・アン) 1億8895万ユーロ(約243億2100万円)
2位 バイエルン(ブンデスリーガ) 7850万ユーロ(約101億4300万円)
3位 アスレティック・ビルバオ(リーガ・エスパニョーラ) 5200万ユーロ(約66億9300万円)
4位 リール(リーグ・アン) 5130万ユーロ(約66億3200万円)
5位 リヨン(リーグ・アン) 4805万ユーロ(約61億8500万円)
6位 ボルドー(リーグ・アン) 3870ユーロ(約49億8100万円)
7位 ニース(リーグ・アン) 3370万ユーロ(約43億3900万円)
8位 ライプツィヒ(ブンデスリーガ) 3150万ユーロ(約40億5600万円)
9位 マインツ(ブンデスリーガ) 2560万ユーロ(約32億9600万円)
10位 ワトフォード(プレミアリーグ) 2215万ユーロ(約28億5300万円)

 1位に輝いたのは、フランスのモナコ。ひと夏で約250億円もの利益を出した。昨夏、レンタル移籍でパリ・サンジェルマンに加入したフランス代表FWキリアン・ムバッペは、この夏に完全移籍へと切り替わった。これにより、モナコは1億3500万ユーロ(約173億8600万円)を手にすることに。さらに、アトレティコ・マドリードへ移籍したフランス代表MFトマ・レマルには7000万ユーロ(約90億1000万円)、リヴァプールへ移籍したブラジル人MFファビーニョには4500万ユーロ(約57億9000万円)と、いずれも高値がついた。

トマ・レマル、キリアン・ムバッペ、ファビーニョ

今夏モナコが売却した(左から)レマル、ムバッペ、ファビーニョ [写真]=Getty Images

 今夏のワールドカップで株を上げたロシア代表MFアレクサンドル・ゴロヴィンの獲得に3000万ユーロ(約38億2000万円)を支払ったが、補強費の大半は比較的安価な若手選手につぎこまれ、欧州主要リーグで最も“やりくり上手”なクラブとなった。

 なおモナコを含めて、トップ10にはリーグ・アン勢が5チームもランクイン。モナコの額は突出しているとはいえ、リーグ全体で才能ある若手を“育てて売る”という傾向にあることが伺える。

■最も赤字を出したクラブ(トップ10)
1位 リヴァプール(プレミアリーグ) -16490万ユーロ(約212億4200万円)
2位 ユヴェントス(セリエA) -15740万ユーロ(約202億7600万円)
3位 フルアム(プレミアリーグ) -10450万ユーロ(約134億6100万円)
4位 ウェストハム(プレミアリーグ) -9035万ユーロ(約116億3900万円)
5位 チェルシー(プレミアリーグ) -8340万ユーロ(約107億4300万円)
6位 パリ・サンジェルマン(リーグ・アン) -7900万ユーロ(約101億7600万円)
7位 アトレティコ・マドリード(リーガ・エスパニョーラ) -7850万ユーロ(約101億1200万円)
8位 エヴァートン(プレミアリーグ) -7600万ユーロ(約97億9000万円)
9位 アーセナル(プレミアリーグ) -7260万ユーロ(約93億5200万円)
10位 バレンシア(リーガ・エスパニョーラ) -6740万ユーロ(約86億8200万円)

 今夏、もっとも多くの赤字を計上したのは、リヴァプールだった。同クラブは、ローマから獲得したブラジル代表GKアリソンに6250万ユーロ(約80億4000万円)、ライプツィヒから獲得したギニア代表MFナビ・ケイタに6000万ユーロ(約77億2000万円)、そしてモナコから獲得したブラジル人DFファビーニョに4500万ユーロ(約57億9000万円)の資金を投入。リーグ最多の総額1億8220万ユーロ(約234億9100万円)を費やす大型補強に踏み切った。

アリソン、ナビ・ケイタ、ファビーニョ

今夏リヴァプールが獲得した(左から)アリソン、ケイタ、ファビーニョ [写真]=Getty Images

 一方、放出組で最も高く売れたのは、ウェールズ代表GKダニー・ウォードで1400万ユーロ(約18億110万円)。ベシクタシュへ新天地を求めたドイツ人GKロリス・カリウスはレンタル移籍、ユヴェントスに加入したドイツ代表MFエムレ・ジャンは契約満了で“移籍金ゼロ”の取引となったため、収支は大きなマイナスとなった。

 それでも、ピッチ上に目を向ければ、リーグ開幕3連勝と好スタートを実現。大型補強の成果が早くも出ており、“戦力収支”という点では大きなプラスだと言えるだろう。

 なおこの部門では、トップ10のうち過半数の6クラブがプレミア勢となった。豊富な資金力を背景に、大陸のクラブのエース格やそれに準ずる選手を高額の移籍金で引き抜くという傾向は変わらないようだ。ただし、全体の3位に入ったのは昇格組のフルアム、4位に入ったのはウェストハムだった。これまで移籍市場で中心的役割を担ってきたマンチェスター勢が穏やかな夏を過ごしたこともあるが、中位以下のクラブがランクインしているのは興味深い。

 リヴァプールのケースが物語るように、投資に見合うリターンを得られればファンも納得するだろう。儲かったクラブ、そして多額の損失を出したクラブが、どんなシーズンを過ごすのか。これからの戦いぶりにも注目が集まる。

(記事/Footmedia)

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