2018.05.27

【コラム】新生イタリア代表が始動、マンチーニのミッションとは

ロベルト・マンチーニ
始動したイタリア代表。マンチーニの代表監督就任は自身初のこと [写真]=Getty
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 イタリア代表のロベルト・マンチーニ新監督が正式に発表され、28日にはサウジアラビア代表との親善試合で実戦スタートとなる。マンチーニのミッションはユーロ2020への出場を果たし、国際舞台で“イタリア復活”を印象づけることだ。FIGC(イタリア・サッカー協会)は、第一希望のカルロ・アンチェロッティ氏を説得することはできなかったが、個人的には53歳と若くて、イタリア以外にヨーロッパのクラブでの指導経験があるマンチーニは期待できると考えている。

 20日に同新監督は次のように改めて抱負を語った。「私の“再生イタリア”については全ての人に興味を抱いてもらいたい。通常なら、ある絶望はいずれ一つのトロフィーをもたらす。未来についてはポジティブにとらえている。選手たちには自分たちを信じて、イタリアを再び世界の頂点に返り咲けるよう希望を持ってほしい」。不名誉な60年ぶりのワールドカップ不出場のショックをバネにして、勇気を持ち、再び強いイタリアを作るようベストを尽くすように呼びかけた。

 それもそのはず。2006年のW杯ドイツ大会優勝をピークにイタリアのFIFAランキングは下降の一途をたどっている。2006年は2位、続く2007年は3位、2008年と2009年は4位だった。だが、2014年に11位と2ケタ台に順位を落としてからは2015年15位、2016年16位、2017年14位、ついに2018年は20位とダウンした。危機感を募らせないわけにはいかないだろう。

 今回の招集メンバーの中で、最も注目を集めているのがマリオ・バロテッリ(ニース)の代表復帰だ。インテル時代にセリエAデビューさせたのも、マンチェスター・Cで練習中に激しい口論となったのもマンチーニ。彼とバロテッリの師弟関係は有名だ。FIGC幹部のコスタクルタ氏も「彼をテストするのにマンチーニほどふさわしい指導者はいない。今シーズンのピッチでの成績は再招集に十分値する。人の親となって人生も変ったはずだ」と、相乗効果に期待している。

 そのバロテッリも27歳。昨シーズンはニースで18得点と復活を印象付けた。最後にアッズーリのユニフォームを着たのは2014年6月のW杯ウルグアイ戦だった。今回の代表復活は大きなチャンスであり、決して周囲を落胆させるようなことがあってはならない。また32歳のクラウディオ・マルキージオ(ユヴェントス)やシモーネ・ザザ(バレンシア)、ドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)も再び、招集された。

 考えられる予想フォーメーションはバロテッリを1トップに置いた4-2-3-1か。6月1日にはニースでフランス代表と、4日にはトリノでオランダ代表との親善試合が組まれている。公式戦としては9月7日、ボローニャで行われるネーションズ・リーグのポーランド戦が初となる。マンチーニ監督がどこまで新生アッズーリを作り上げるか、その手腕が見ものだ。

文=赤星敬子

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