2018.03.20

【コラム】事の発端はナポリの守護神獲り? またしてもドンナルンマ移籍騒動が勃発

ジャンルイジ・ドンナルンマ
移籍の噂が再浮上したドンナルンマ [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 セリエA第29節では12連勝中だったユヴェントスがドローに終わり、2位ナポリとの勝ち点差は「2」となった。今週は国際Aマッチデーとなり、セリエAのゲームは行われない。17日のSPAL戦後、ユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督の「チームは疲れている。この1週間が疲労回復に役立つ」という言葉は実現するのだろうか。いずれにしても残り2カ月。最後の最後までスクデット争いが繰り広げられそうだ。

 ミランもキエーヴォに3-2で競り勝った。ヨーロッパリーグ(EL)は敗退となったが、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の評価は上がるばかりで、シーズン終了を待たずに今月中にも契約延長となるのではないかと見られている。なお、2020年までの更新となりそうだ。

 6位をキープし、順風満帆と言ってもいいはずのミラン。しかし唯一、気がかりな点は“ジジ”こと、19歳のイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマの周囲がまた騒がしくなってきたことだ。

 昨夏どうしてもジジをパリ・サンジェルマン移籍にこぎつけたかった代理人のミノ・ライオラ氏。ミラニスタの抗議にサン・シーロのピッチ上でジジが涙を流すシーンもあった。結果的に「本人の意思を尊重した」(ライオラ)ことで、ジジのミラン残留が決まったのだが、現在でもライオラ氏は「オファーはいくつもある。私はミランから移籍すべきだと思う」と考えを変えていない。

 事の発端はミランがナポリの正GKペペ・レイナに対し、今シーズン終了後の獲得に乗り出すと報道されたことだ。12日にはすでにレイナがミラノでメディカルチェックを受けている。35歳のレイナはすでにベテランの域に入っており、イタリア国内だけでなくヨーロッパでの国際経験も豊富だ。来シーズン、ELはもちろんのこと、チャンピオンズリーグの予備戦出場の可能性も出てきたミランにとっては、ジジを支える安定した守護神が必要となってくる。

 だが、これに「待った」をかけているのが、ジジの家族だ。ミランにはジジの兄であるアントニオ・ドンナルンマが控えのGKとして在籍している。昨夏はギリシャのアステラス・トリポリからミランに移ったのは、第2GKのポジションを用意するという暗黙の了解があったからだ。昨年12月のコッパ・イタリア準々決勝のインテル戦では無失点と素晴らしいパフォーマンスを見せた27歳のアントニオにとって、第3GKになり下がるのは耐えられないことだろう。ガットゥーゾ監督は「ジジには落ち着いていてもらいたい。世間はレイナについて騒ぎすぎ。私がジジを守る」と話している。まだまだ続きそうなこの騒動で、やり手のライオラ氏とミラン幹部の動きから目が離せない。

文=赤星敬子

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