
12日に行われたプレミアリーグ第37節でウェスト・ブロムウィッチを破り、2シーズンぶり6度目のプレミアリーグ制覇を決めたチェルシー。就任1年目で優勝に導いたアントニオ・コンテ監督はクラブへの忠誠を誓っている。イギリス紙『サン』が伝えた。
プレミアリーグでのデビュー、さらに選手時代を含めても自身初の海外挑戦となったコンテ監督だが、昨シーズンは10位に沈んだチェルシーを見事に立て直し、2014-15シーズン以来となるリーグ優勝を達成した。さらに同クラブはFAカップでも決勝進出を決めており、2冠達成に王手をかけている。
瞬く間に成功を収めたコンテ監督だが、一方で母国のインテルが引き抜きを画策しているとの噂が絶えない。同紙によれば、インテルはサッカー界史上最高額に並ぶ2000万ポンド(約29億円)の年俸と1億2500万ポンド(約183億円)の補強資金を用意して、イタリア人指揮官にラブコールを送っているという。
しかしコンテ監督は優勝決定後の会見で、記者から「来シーズンもチェルシーに100パーセント残るか」と尋ねられると、「イエス」と即答。チェルシー残留を明言したうえで、「来シーズンに向けた仕事はもう始まっている。一緒に仕事をしてまだ9カ月だが、このメンバーで戦い続けられるなら、彼らはすでに私の考えを理解しているし、もっと成長し続けることができるはずだ」と語り、西ロンドンでさらなる栄光を築く意欲を示した。
現状に満足することなく、常に向上心を持ち続けるコンテ監督にとっては、プレミアリーグ優勝も一つの通過点に過ぎないのかもしれない。
(記事/Footmedia)