インテル戦で掲出されたビッグフラッグに描かれたベルルスコーニ氏 [写真]=Getty Images
日本代表FW本田圭佑が所属するミランは13日、親会社であるフィニンヴェストが保有する株式99.93パーセントを、ロッソネーリ・スポーツ・インベストメント・ルクセンブルグ社に売却したと発表した。
発表によると、クラブ株式の売却は昨年8月5日に締結された契約の最終段階として行われ、売却額は7.4億ユーロ(約857億5000万円)。ロッソネーリ・スポーツ・インベストメント・ルクセンブルグ社は中国人のリー・ヨンホン氏がオーナーを務めている企業で、ミランは新たな歩みを進めていくことになる。
ミランは1986年、のちにイタリア首相も務めることとなるシルヴィオ・ベルルスコーニ氏がクラブを買収して会長に就任。以来、セリエAで8回、チャンピオンズリーグ(CL)で5回、頂点に輝くなど、実績を残してきた。近年はクラブ売却報道が盛んに行われてきたが、30年以上に及んだ“ベルルスコーニ・ミラン”の歴史に終止符が打たれることとなった。
クラブ売却にあたり、ベルルスコーニ氏はミランの公式HPにて声明を発表。ファンやサポーターへの感謝の思いを繰り返し強調している。同氏は「私は今日で去る。30年以上、苦労と情熱を伴いながらミランのオーナーを務めてきた。しかし、現代のフットボールでヨーロッパや世界のトップレベルで戦うためには、1つのファミリーだけではサポートできないほどの投資と資金が必要だ」とコメント。以下のように続けた。
「ミランが私たちに与えてくれた感動を忘れることはないだろう。多くのものを勝ち得たこのクラブの会長に就任するチャンスを与えてくれた全ての人々への感謝を忘れることはないだろう」
そしてベルルスコーニ氏は「今日でこの立場から去っても、私はミランの一番のファンだ。私が子供の頃、父がこのクラブを教えてくれた。ともに夢をかなえてきたんだ。新しい経営陣が、我々よりも素晴らしい結果を残すことを願っている」とエールを贈り、関係者への感謝を改めて記している。
By サッカーキング編集部
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