エンポリ戦に勝利したローマは5日、コッパ・イタリア準決勝セカンドレグでラツィオと対戦する [写真]=Getty Images
セリエA第30節が4月1日に行われ、先日、今シーズン限りでのセビージャ退団が決定した敏腕SDモンチ氏の加入が噂される2位ローマと、残留争いを強いられている17位エンポリが対戦した。
試合開始7分、エンポリがいきなりチャンスを迎える。今シーズン、フィオレンティーナから加入したマヌエル・パスクアルのロングボールにマメ・ティアムが抜け出すと、それをローマGKヴォイチェフ・シュチェスニーがエリア内で倒してしまう。しかし、その前にオフサイドの判定。なんとか危機を乗り越えた。
スクデット獲得に向けて、首位ユベントスにこれ以上勝ち点差を広げられたくないローマは12分に先制点を挙げる。昨シーズンまでエンポリに期限付き移籍していたレアンドロ・パレデスのコーナーキックをアントニオ・リュディガーがニアサイドですらし、最後は中にいたエディン・ジェコが詰めた。
今シーズン、ここまでリーグ戦22ゴールを記録し、得点ランキングで1位のトリノFWアンドレア・ベロッティに得点数で並んだジェコは、56分にも仕事をこなす。左サイドからのハイボールのクロスをファーサイドに走り込んだモハメド・サラーが折り返すと、ここでも中でジェコが合わせて追加点。ローマの攻撃をけん引する2人によって、エンポリを突き放す。ジェコはこのゴールでベロッティを抜き、得点ランキング首位に躍り出た。
その後、サラーがクロスバー直撃のヘディングシュートを放つなど、最後まで攻撃の手を緩めないローマは62分に新加入のクレマン・グルニエ、73分には今年6月に1年の契約延長にサインした、”生ける伝説”フランチェスコ・トッティをそれぞれ投入。その後、試合終了直前にフェデリコ・ファシオとの交代でフアン・ジェズスを送り込み最終ラインの陣容を整えるなど、隙のない試合運びを見せたローマが完封勝利を果たした。
この勝利により2位の座をキープしたローマは、5日にコッパ・イタリア準決勝セカンドレグでホームにラツィオを迎える。ファーストレグを0-2と落としているローマはリーグ戦の好調を維持し、逆転で決勝進出することはできるのだろうか。