ゴールを喜ぶインテルの選手たち [写真]=Inter via Getty Images
セリエA第4節が18日に行われ、日本代表DF長友佑都所属のインテルとユヴェントスが対戦した。
早くも迎えた今シーズン最初の“イタリア・ダービー”。開幕黒星スタートとなり、ここまで1勝1分け1敗のインテルはこの大一番を制して波に乗りたいところ。先発にはエースのマウロ・イカルディや、新戦力のジョアン・マリオ、アントニオ・カンドレーヴァ、エベル・バネガらを起用。長友はベンチスタートとなった。
対するユヴェントスは唯一の開幕3連勝で早くも首位に立っており、史上初の6連覇に向けて視界良好。前節2ゴールを挙げたゴンサロ・イグアインはベンチに座り、パウロ・ディバラとマリオ・マンジュキッチがツートップ、中盤にはミラレム・ピアニッチらが入った。
ファーストシュートはインテル。10分、右サイドでFKを得ると、バネガのクロスに中央のイカルディが頭で合わせたが、ゴール左へ逸れた。一方のユヴェントスは20分、右サイドに流れたマンジュキッチの折り返しをエリア内のディバラが右足で狙ったが、シュートはDFにブロックされた。
25分、ユヴェントスにアクシデントが発生する。先発出場したメディ・ベナティアが左足内転筋を痛め、アンドレア・バルザーリとの交代を余儀なくされた。
そのユヴェントスは34分に決定機を迎える。敵陣右サイドでボールをキープしたディバラが左サイドへ展開すると、アレックス・サンドロがクロスを供給。ゴール前で完全にフリーとなっていったサミ・ケディラがヘディングで合わせたが、力のないシュートはGKにキャッチされてしまった。
ピンチを凌いだインテルは直後の35分、前線で粘ったイカルディがエリア内左から右足でシュート。弧を描いたボールがゴール右へ飛んだが、惜しくも右ポストの外側を叩いた。
このままスコアは動かず、0-0でハーフタイムを迎える。
63分、インテルは敵陣でボールを奪ったJ・マリオが前線のイカルディに預けると、イカルディはDFをかわしてエリア内右に浮き球のパスを送る。ここへ走り込んだカンドレーヴァが右足ボレーで合わせたが、強烈なシュートはわずかに枠の左へ外れた。
後半はインテルがやや押し気味に進めていたが、先手を取ったのはユヴェントスだった。66分、左サイドでパスを受けたA・サンドロがドリブルでDFを振り切り低い弾道のクロスを入れると、ゴール前に走り込んだシュテファン・リヒトシュタイナーが合わせてネットを揺らした。
だが先制ゴールからわずか2分後、左からのCKをイカルディがヘディングで叩き込み、インテルがすぐに同点に追いついた。
ユヴェントスは74分、マンジュキッチに代えてイグアインを投入した。しかし78分、相手のミスからボールを奪ったインテルは、エリア内右からイカルディが上げたクロスをイヴァン・ペリシッチがヘディングでゴール右下に決め、逆転に成功した。
追いかける展開となったユヴェントスは84分、エリア手前右からのFKをピアニッチが直接狙ったが枠の上に外れた。90分にはインテルのバネガがこの日2枚目のイエローカードを受けて退場となったが、ユヴェントスは最後まで追いつくことができず、試合はこのまま終了。インテルが逆転でダービーを制し、ユヴェントスは今シーズン初黒星を喫した。
次節、インテルは21日に敵地でエンポリと、ユヴェントスは同日にホームでカリアリと対戦する。
【得点者】
0-1 66分 シュテファン・リヒトシュタイナー(ユヴェントス)
1-1 68分 マウロ・イカルディ(インテル)
2-1 78分 イヴァン・ペリシッチ(インテル)
By サッカーキング編集部
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