モラタ決勝弾、ブッフォンがPK阻止…ユーヴェが9連勝、5連覇目前に

試合後、勝利を喜ぶユヴェントスの選手たち [写真]=Getty Images

 セリエA第35節が24日に行われ、フィオレンティーナとユヴェントスが対戦した。

 リーグ戦8連勝で首位を快走するユヴェントスは、第34節終了時点で勝ち点を「82」まで積み上げ、2位ナポリに勝ち点差「9」をつけている。今節にも優勝が決まる可能性がある中、フィオレンティーナとのアウェーゲームに臨んだ。

 ユヴェントスは16分、マリオ・マンジュキッチがペナルティーエリア内で倒れ込みながらパスを出し、最終ラインの背後を取ったサミ・ケディラがゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められず。逆に20分、フィオレンティーナのフェデリコ・ベルナルデスキにスルーパスを通されて左足シュートを決められたが、オフサイドでゴールは認められなかった。

 互いにチャンスを作り出す中、均衡を破ったのはユヴェントスだった。39分、右サイドのケディラからのクロスボールに反応したポール・ポグバが頭で落とし、後方から走り込んでいたマンジュキッチが左足ボレーで合わせてゴールネットを揺らした。前半は1-0で終了した。

 1点リードで後半を迎えたユヴェントスは56分、最終ラインの背後を取ったポグバが左サイドをドリブルで独走。ペナルティーエリアに入って左足シュートを放ったが、枠の右に逸れて決定機を活かせなかった。

 ユヴェントスは70分、パウロ・ディバラに代えてアルバロ・モラタを投入して追加点を狙う。しかし、次のゴールはフィオレンティーナのものだった。81分、レオナルド・ボヌッチが自陣でボールを奪われると、ペナルティーエリア手前で前を向いたニコラ・カリニッチに鮮やかな右足ミドルシュートを決められ、スコアは1-1となった。

 アウェーで同点に追いつかれたユヴェントスだが、わずか2分後に勝ち越しに成功する。左CKをファーサイドから折り返し、こぼれ球に反応したパトリス・エヴラが左足シュート。ゴール前で混戦となり、最後はモラタが詰めてゴールネットを揺らした。交代出場のモラタが大仕事を果たし、ユヴェントスが再びリードを奪った。

 2-1とリードしたユヴェントスは後半終了間際、フアン・クアドラードのファウルでPKを与えてしまう。キッカーはフィオレンティーナのカリニッチ。ゴール右隅へ飛んだシュートはGKジャンルイジ・ブッフォンがコースを読み切って弾き出し、こぼれ球へのプッシュも阻止した。守護神の活躍で同点のピンチをしのいだユヴェントスが、1点差のまま逃げ切った。

 試合は2-1で終了。ユヴェントスが競り勝ち、リーグ戦9連勝を達成した。25試合負けなしのユヴェントスは勝ち点を「85」に伸ばしている。今節を25日に控え、ローマと対戦する2位ナポリが引き分け以下の結果に終わった場合、ユヴェントスの5連覇が決まる。

 今節で優勝が決まらなかった場合でも、次節で引き分け以上の結果を残せば5連覇達成となるユヴェントス。次節は5月1日、カルピとホームで対戦する。一方、フィオレンティーナは30日にキエーヴォとのアウェーゲームに臨む。

【スコア】
フィオレンティーナ 1-2 ユヴェントス

【得点者】
0-1 39分 マリオ・マンジュキッチ(ユヴェントス)
1-1 81分 ニコラ・カリニッチ(フィオレンティーナ)
1-2 83分 アルバロ・モラタ(ユヴェントス)

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