2015.07.14

マルディーニ氏が放映権業界の大物イタリア人とタッグ…米サッカーに参入

P・マルディーニ
プレーヤーとしてアメリカに渡るピルロ(左)と、経営者として渡るマルディーニ(右) [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

文=赤星敬子

 ミラン一筋で2009年に現役引退した元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏がついにサッカー業界に戻ってきた。

 といってもイタリアではなくアメリカのマイアミで再スタートを切る。大手テレビ放映権会社『MP&シルバ』のオーナー、リッカルド・シルバ氏とともにマイアミFCの共同経営者となったのだ。しかも、過去にデイヴィッド・ベッカムやアレッサンドロ・ネスタがプレーし、今シーズンからアンドレア・ピルロやスティーヴン・ジェラードなど欧州からのビッグプレーヤー移籍しているMLSではない。アメリカのリーグで実質2部にあたる、ノース・アメリカン・サッカー・リーグ(NASL)に、来年9月から参入する新クラブを立ち上げた。

 マルディーニ氏に関しては、ミランの株式を48%取得したタイ人ブローカーのビー・タエチャウボル氏がフロントに招聘(しょうへい)する話もあったようだが結局、アメリカでクラブ経営という形をとったようだ。マイアミは現役時代からバカンスを過ごしていた街で、別荘もある。クラブの公式サイトでは次のように話している。

「この冒険を誇りに思い、わくわくしている。アメリカのサッカーは成熟していくと信じている。クラブの計画は完璧で、トップクラスのチームになるだろう。NASLというリーグも成長するはずだ。マイアミは私の第二の故郷。できるだけ多くの時間をクラブ、チームと過ごせるように努力する。私のアツい気持ちを捧げて成功に導きたい」と新しい世界でのチャレンジを心待ちにしている。

 では、マルディーニ氏とともにプロジェクトを進める『MP&シルバ』のシルバ氏とはいったいどんな人物なのだろうか。ワールドカップ、セリエA、プレミアリーグ、リーグ・アン、NFL、テニスの全仏オープンなどのスポーツの大会、試合の放映権を買って、150カ国に売る放映権業界の大物だ。2004年の設立からどんどん業績を延ばし、世界20カ国に事務所を持っている。セリエAの試合の日本での放映権にも、この『MP&シルバ』が絡んでいる。

 シルバ氏は、どうしてMLSのクラブではなくNASLのクラブを選んだのか。「伸びる可能性があるからだ。それにアメリカには降格という枠組みがないため、冷静に決断することができた。できるだけ早く競争力のある選手を選んで、いいチームを作り上げたい」と話した。いずれは「北米と南米のクラブでアメリカ最強のチームを決める全米版チャンピオンズリーグを」という構想も持っている。違う専門分野の2人のイタリア人が、米サッカー界での新しい挑戦はどんな結果を生み出すのだろうか。

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