2015.03.18

家族を愛する衰え知らずの37歳、絶好調の元伊代表FWトーニ

トーニ
得点を重ねるトーニ [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

文=赤星敬子

 2015年に入ってゴールラッシュのヴェローナFWルカ・トーニが、15日のナポリ戦で2得点を挙げてチームの勝利に貢献した。これで今シーズン通算13ゴールとなり、ゴンサロ・イグアイン(ナポリ)やジェレミー・メネズ(ミラン)とともに得点ランキング3位につけている。5月末には38歳となるトーニはセリエAのストライカーの中ではベスト3に入る年長者だ。

 この日のドッピエッタでトーニはヴェローナ通算33得点となり、1984年から88年まで所属した伝説のデンマーク人FWプレーベン・エルケーア・ラルセンのチーム通算得点32を抜いた。またイタリア人としては歴代得点ランキング第26位でクリスティアン・ヴィエリ、マルコ・ディ・バイオと並んだ。年明け2カ月半で8得点と調子を上げてきていることが素晴らしい。ここ最近は6試合で7ゴールとノリにのっている。

 トーニは「もちろん記録を超えられたのはうれしい。ただ僕にとって常に優先するのはチームだ。かなり残留が近づいてきていると思う」と話した。もちろん、この試合でのナポリはヨーロッパリーグを考えてかラファエル・ベニテス監督はイグアイン、ホセ・カジェホン、マノロ・ガッビアディーニらをベンチスタートさせた。51分、トーニがゴールして0-2となってから、これらの3選手を次々と投入したが結果は変わらず、手痛い敗戦となった。

 トーニといえば10年前にパレルモで大ブレイクし、フィオレンティーナ、そしてバイエルンでも2シーズンにわたって二ケタ得点を記録した。もちろん、イタリア代表歴もあり、ユヴェントスにも籍を置いた。しかし2012年にはドバイのアル・ナスルへ移籍。30代半ばを超えていたことを考慮すると、そのまま数シーズンプレーして引退というのが自然な道と考えられていた。

 しかし彼はイタリアに戻り、フィオレンティーナを経て昨シーズンからヴェローナへ。セリエAなどを含む34試合で20得点という成績を残した。昨年からのその兆しはあったものの、今シーズンは完全復活という言葉がふさわしい。

 トーニは37歳という年齢や今シーズン後については次のように考えている。

「このまま進むかどうするか、まだわからない。決断の時が迫ったら、親しい人々に相談して状況を分析してから決めたい。この夏は家族と一緒にバカンスを過ごしたい。もうずいぶん長い間、できていなかったからね」

 この日も次々とコメントを求める記者たちに「ナポリよりもヴェローナのほうが勝利に飢えていたってことさ。チームは暗闇から脱出した。それよりそろそろ家に帰らせてくれよ。家族が待っている。彼らと勝利の喜びを分かち合いたい」とモデルのマルタ夫人と2人の子供のもとに急いだのだった。

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