元伊代表GKゾフ氏、トッティは「イタリア史上最も完璧な10番」

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ゾフ氏(左上)にバッジョ(左)、デル・ピエロ(右)以上の存在と評価されたトッティ(中央) [写真]=Getty Images

 元イタリア代表GKで同代表監督も務めたディノ・ゾフ氏が、5日に行われるセリエA第6節のユヴェントス対ローマの一戦を前に、ローマの主将で元同代表のFWフランチェスコ・トッティについて語った。同日付のイタリアメディア「フットボール・イタリア」がコメントを伝えている。

 今シーズンのスクデットを占う一戦とあって、試合前から大きな盛り上がりを見せているが、これに対しゾフ氏は「この試合がスクデットを決めるというのは時期尚早であるが、1980年代頃の試合と同じようなビッグマッチになっているね。(結果は)まぁせいぜい、どちらかのチームに自信を与え、もう片方に疑問を抱かせるといったところだろう」と、この試合で優勝が決まることはないとしながらも、久々に盛り上がりを見せるセリエAの姿を喜んだ。

 9月27日に38歳の誕生日を迎えながら、チャンピオンズリーグ最年長ゴールを記録するなど、今シーズンも色あせないプレーを見せるトッティについて「トッティを(ロベルト・)バッジョ、(アレッサンドロ・)デル・ピエロや(ミシェル・)プラティニと比較するのは、最もらしいことだ。バッジョ、デル・ピエロ、トッティはこの25年で最高のイタリア人選手たちだ」と、歴代のファンタジスタと並ぶ最高の選手であると賞賛の言葉を送っている。

 ゾフ氏はそれぞれの選手の違いを述べ、「バッジョは信じられないほどスルスルとディフェンダーを交わし、ゴールを生み出せる選手だった。デル・ピエロはより得点力があったね。トッティはイタリア史上最も完璧な10番だ。彼はそれらの素質を持ちながら、フィジカルの強さも併せ持っているからね」と、トッティがバッジョ、デル・ピエロに欠けていたフィジカルの強さを持っていることが、完璧とする理由であることを語った。

 またプラティニと比べることが出来るかとの問いに対して「トッティは誰と比較するにも、必要なものを全て持っている。彼は同じレベルの選手たちほど、多くのトロフィーを持っているわけではないが、クオリティー、テクニック、フィジカルにおいては引けをとらない。トッティはトッティなんだ」と獲得したタイトルは多くないものの、総合的に見ても素晴らしい選手であると評価している。

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