インテル、主将務めた長友が退場で4失点の敗戦…今季初黒星

2枚目のイエローで退場となったインテルDF長友佑都 [写真]=Getty Images

 セリエA第5節が28日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとカリアリが対戦した。右サイドで先発した長友は、キャプテンマークを巻いての出場となった。

 試合は、開始10分で動く。カリアリがDFラインからロングボールを前線に送る。このボールに競るかと思われがスルーで、そのままペナルティエリア内でフリーになっていたマルコ・サウにボールが通り、振り向いてのシュート。これが決まりカリアリが先制に成功する。

 インテルは18分、ロドリゴ・パラシオがペナルティエリア手前の右で倒されてFK獲得。パラシオが隙を見て早いリスタートをすると、ペナルティエリア内のファーサイドにいたパブロ・オスヴァルドに通り、流しこんでゴール。早い段階でインテルが同点に追いついた。

 同点に追いついたインテルだったが、25分にもイエローカードを受けていた長友が、27分にこの日2枚目のイエローを受けて退場。インテルが数的に不利となった。

 29分にカリアリはがペナルティエリアの右から強烈なシュートを放つ。これはGKがセーブするも、こぼれ球にアルビン・エクダルが反応しゴール。カリアリがまたもリードを獲得した。さらに34分、右サイドを突破したビクトル・イバルボがペナルティエリア内に侵入し、マイナスの折り返し。そこにエクダルが合わせてネットを揺らし、リードを2点に広げた。

 さらに42分、ペナルティエリア内でスルーパスを受けたサウが切り返したところにネマニャ・ヴィディッチの足が入ったとしてPKの判定。アンドレア・コッスがPKを蹴るも、インテルGKサミール・ハンダノヴィッチがセーブし追加点を許さない。しかし、直後の右CKで、こぼれ球に反応したエクダルが蹴りこみ、この日3点目を挙げてハットトリックを達成した。前半はそのまま終了。4-1のカリアリがリードで折り返した。

 インテルは、ガリー・メデルをフレディ・グアリンに代えて後半を迎える。69分にはパラシオに代えてマウロ・イカルディを投入し、反撃を試みるが、ゴールまでには至らない。一方のカリアリも何度かチャンスを作るが、最後のところで精度を欠いて決めきれず試合は4-1のまま時間が過ぎる。

 79分に、ダニーロ・ダンブロージオが右サイドでボールを受けて自らエリア内に侵入しシュート。これはゴール左にそれて得点を奪うことはできなかった。アディショナルタイムに入って、ロングボールを入れたインテルは、カリアリDFがクリアしきれなかったこぼれ球が、エリア内右のオスヴァルドに渡る。そのままシュートを放つが、枠の右に逸れてゴールとはならない。

 試合は、前半のスコアから動かず終了。長友が退場となったインテルは4失点でカリアリに敗戦し、今シーズン初黒星を喫した。

【スコア】
インテル 1-4 カリアリ

【得点者】
0-1 10分 マルコ・サウ(カリアリ)
1-1 18分 パブロ・オスヴァルド(インテル)
1-2 29分 アルビン・エクダル(カリアリ)
1-3 34分 アルビン・エクダル(カリアリ)
1-4 44分 アルビン・エクダル(カリアリ)

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