シャルケの2部降格が決定 [写真]=Getty Images
ドイツの名門シャルケのブンデスリーガ2部降格が決まった。シャルケは20日に行われたブンデスリーガ第30節でビーレフェルトと対戦し、0-1で敗戦。残り4試合の時点で、昇降格プレーオフ圏内の16位ヘルタ・ベルリン(2試合未消化)と自動降格圏内の17位ケルンとの勝ち点差がともに13ポイントとなり、最下位での2部降格が確定した。
1963年のブンデスリーガ創設以来、4度目の2部降格となった。前回は1987-88シーズンに1部最下位で降格の憂き目にあい、1990-91シーズンに2部優勝を果たして4年ぶりに1部復帰。それ以降は1部で戦ってきたが、今シーズンは第30節を終えて2勝7分け21敗の最下位で、90-91シーズン以来となる30年ぶりの降格が決まった。
シャルケは昨シーズンから低迷に陥り、今シーズンも開幕14試合未勝利と最悪のスタート。昨シーズン最後の白星から約1年が経った今年1月9日の第15節ホッフェンハイム戦で、31試合ぶりとなる今シーズン初勝利を収めた。だが、その後も再び12試合勝ち星から遠ざかり、今月11日の第28節アウクスブルク戦で今シーズン2勝目を挙げたばかりだった。
今冬には、かつてシャルケで活躍したボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFセアド・コラシナツや元オランダ代表FWクラース・ヤン・フンテラールが古巣を救うために約3年半ぶりに復帰。さらに今シーズンは4度の監督交代を行い、スポーツ・ディレクターや取締役などクラブ幹部の退任も相次いだが、最後までチームの立て直しは叶わなかった。
1904年創設のシャルケは、ブンデスリーガ発足前に7回のリーグ優勝を誇る名門。DFBポカールでは5回の優勝を達成し、1996-97シーズンにはUEFAカップ(ヨーロッパリーグの前身)制覇を果たした。2010年〜2017年には元日本代表DF内田篤人氏が所属。2010年代にはチャンピオンズリーグの常連となり、2010-11シーズンにはベスト4入りを果たし、わずか2シーズン前の2018-19シーズンにはベスト16に入っていた。