フランクフルトはバイエルン戦で「Black Lives Matter」のロゴ入りユニを着用した [写真]=Getty Images
MF鎌田大地とMF長谷部誠が所属するフランクフルトは、10日に行われたDFBポカール準決勝バイエルン戦で、「Black Lives Matter」を胸に試合に臨んだ。同日、クラブ公式サイトでキャンペーンの詳細について紹介した。
アメリカで黒人男性のジョージ・フロイド氏が白人警察官に首を圧迫されて亡くなった事件を発端に、ブンデスリーガでも人種差別への抗議活動が広がっている。各試合ではキックオフ前に両チームの選手たちがセンターサークルに沿って円を作って片ひざをつき、人種差別への抗議の意を示している。また、マインツも人種差別的なクラブ会員の退会理由を公式サイトに掲載する対応を見せ、称賛を集めていた。
そんななか、フランクフルトはメインスポンサーの『indeed』の全面協力を得て、人種差別撲滅を訴えかけるキャンペーンを展開。ユニフォームの胸スポンサーを「#blacklivesmatter」の文字に変更したほか、公式SNSではプロフィール画像や投稿写真をすべてモノクロにしている。なお、特別仕様のユニフォームの一般販売については、一部サイズの在庫切れに伴い行われないという。
『インディード・ドイツ』のマネージング・ディレクターを務めるフランク・ヘンスゲンス氏は、「私たちは劇的な発展を遂げたグローバル・プラットフォームを使い、歴史的および現在の制度的な人種差別に立ち向かいます。多様性とそれを受け入れることの重要性という共通の信念、人種差別への揺るぎない抵抗で結ばれたフランクフルトと協力できることを誇らしく思っています」とコメント。
また、フランクフルトのアクセル・ヘアマン理事は、「サッカーの力と影響力を利用して、この重要なメッセージを世界に向けて力強く放つ必要があります。フランクフルトの歴史の特徴はコスモポリタニズム(世界市民主義)と国際理解であり、それはクラブのDNAとして受け継がれています。フランクフルトのなかに、人種差別やゼノフォビア(外国人嫌悪)、反ユダヤ主義、ホモフォビア(同性愛嫌悪)の居場所はなく、なければならないのは自由主義社会です」と、キャンペーンの必要性とクラブの理念を強調した。
我々アイントラハト・フランクフルトはいかなる人種差別にも断固として戦います❤︎
本日の準決勝 #BlackLivesMatter を胸に試合に臨みます。@IndeedJapan /#inEintracht/#RoomForDiversity/#FCBSGE/#SGE/#FCBSGE/#DFBPokal/#アイントラハト/#フランクフルト pic.twitter.com/gO2Ji3Misg
— Eintracht Frankfurt (#BlackLivesMatter) (@eintracht_jp) June 10, 2020
By サッカーキング編集部
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