キールに所属する奥川雅也(写真は2月のボーフム戦)[写真]=Getty Images
ブンデスリーガ2部最終節が19日に行われ、FW奥川雅也が所属するホルシュタイン・キールは敵地でビーレフェルトに0-1で敗れた。奥川は2トップの一角で9試合連続の先発出場を果たし、57分に途中交代となった。
キールは立ち上がりから主導権を握ったが、ゴールに結びつけることはできず。後半に入って相手の勢いを受けると、71分に失点を喫して、シーズン最後の試合を勝利で飾ることはできなかった。奥川は試合後、「(前半のいい流れを)チーム全体でポジティブに受けとれていなかったから、難しい試合になったと思う。最後は勝ちたかった」と試合を振り返った。
奥川自身は8分にミドルシュートで相手ゴール脅かし、27分には切れのあるドリブルで相手をかわしてクロスでチャンスを作ったが、得点に絡むことはできず。「結果に出れば良かったですけど、ああいう形をもっと出せれば、チームを助けられたと思う」と悔やんだ。
今シーズンはザルツブルク(オーストリア)からレンタル移籍でドイツ初挑戦。シーズン前半戦は適応やケガに苦しんでリーグ戦6試合出場にとどまったが、後半戦は13試合に出場して5ゴールを記録。「ドイツはサッカーにおいてすごくポジティブで、いい経験になった」とシーズンを振り返った。
「ディフェンスはどこのチームもガタイが大きくて、前半戦はそこにちょっと苦労してなかなかうまくいかなかったけど、そこを攻略できるようになってからは、自分の長所のドリブルとか、ゴールという結果を出せれていたので、ドイツで通用できたのは自信になった」
キールとは1年間のレンタル契約で、ザルツブルクとの契約も2020年まで。去就に注目が集まる奥川は、「育ててもらったし、すごいいい経験をできたチームなので、そういう意味では残って1部に上げたかったなという気持ちはある」とキールへの愛着を語りつつ、「まだ確実ではないけど、自分なりにステップアップできるようなところでプレーしたい」と話すにとどめた。
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By 湊昂大