7試合連続でフル出場した原口元気 [写真]=Bongarts/Getty Images
ハノーファーに所属するMF原口元気が、3月31日に行われたブンデスリーガ第27節のシャルケ戦に7試合連続でフル出場。しかしチームは0-1で敗れて6連敗を喫した。
この日も積極的にゴールへ迫った。右サイドハーフで先発出場した原口は、19分にペナルティエリア手前左からのFKを直接狙い、28分にはエリア手前中央から左に流れてミドルシュートを放って、相手ゴールを脅かす。76分には、途中出場の浅野拓磨とのパス交換でエリア右へ突破すると、横パスで好機を演出したが、ニコライ・ミュラーのシュートは惜しくも相手GKにスーパーセーブに阻まれた。
そして最大の見せ場は80分に訪れた。原口はエリア手前右でミュラーからパスを受けると、2タッチでリズムよく相手2人をかわしてエリア中央で左足を一閃。「1タッチ、2タッチ目はイメージ通りだった。コースは完璧だったし狙い通りだったけど…」。渾身のシュートは、惜しくも相手DFジェフリー・ブルマに当たって枠の左に逸れた。「たぶんだけど、当たらなければ入ってたと思う」。
前々節のレヴァークーゼン戦では、積もった雪のせいでゴールラインぎりぎりで初得点が幻になると、前節のアウクスブルク戦は直接FKがクロスバーに阻まれた。今節は3試合連続で絶好機を迎えたが、3度目の正直とはならなかった。それでも、ゴールに迫っているのは調子が上向いている証拠だ。「自分自身のパフォーマンスは悪くないと思っているから、チームがやれないプレーを勇気をもってやり続けなければいけない」。
ハノーファーは6連敗を喫したが、原口はその中でもわずかな光を見出している。「ここ3試合はチームとしていい戦いができていて、3試合ともポイントがとれそうでとれない試合が続いているからもどかしい。崩壊している感じではないから、自分たちとしては立ち直ってきた中でなかなかポイントがとれないという感じかな」。
今節で最下位に転落し、依然として厳しい残留争いは続くが、「可能性がある限りは僕らはやり続ける」と原口は力強く言う。「這い上がるしかない。別になにも悲観していないし、ここからでしょ、残留争いは」と自分自身に気合を入れ直すように締めくくった。
By 湊昂大