3試合ぶりに出場した浅野拓磨 [写真]=Bongarts/Getty Images
ハノーファーに所属するFW浅野拓磨が、3月31日に行われたブンデスリーガ第27節のシャルケ戦に75分から途中出場。しかしチームはホームで0-1の敗戦を喫し、6連敗となった。
3試合ぶりの出場だった。前々節のレヴァークーゼン戦はひざのケガで欠場し、前節のアウクスブルク戦はベンチ入りしたが出番なしで終わった。2週間の代表ウィークをはさんだ今節は3枚目の交代枠で19歳のリントン・マイナとの交代でピッチに立った。
「まず今は試合に出るところから、日頃の練習からアピールしいるし、チャンスがめぐってきたことは僕にとっては1つ大きなこと」。1点ビハインドの状況で投入され、「チームとしても前に前にという状態になっていたし、僕自身もボールを持ったら仕掛けることしか考えていなかった。試合の流れ的にもチャンスがたくさんあったので、自分が入ったら同点じゃなくて、勝ち越す気持ちでピッチに入った」と気合は十分だった。
すると出場直後の76分に、いきなり決定機に絡む。浅野が原口からの縦パスを受けて右サイドを持ち上がり、エリア内右に上がってきた原口にリターンパス。これを原口が中央のニコライ・ミュラーにつなげて決定的なチャンスを迎えたが、ミュラーのシュートは惜しくも相手GKのスーパーセーブに阻まれた。それでも浅野の投入後、原口と縦の関係になった右サイドから攻撃は活性化されていた。
原口が「リントンが途中から自信を失った感じで、(パスを)受けようとしなくなったので、僕的にも難しかった。もうちょっと早く拓磨に代えてもよかったかなとは思った」と語れば、浅野は「元気くんがボールを持ったら(パスが)出てくる」と先輩への信頼を話す。
「他の選手と組んでる時は、なかなか自分のタイミングで出てくることは多くなかったけど、とにかく元気くんはボールを持ったら自分の動きを見てくれていたので、今日は自分もそのぶん動かないとなと思った。そこはやりやすさというか、お互いがお互いのプレーを信頼できているのかなと思う」
浅野は終盤にチームの勢いを加速させ、「自分ができることをピッチの上で100パーセント表現しようという気持ちで入ったので、それはプレーに少しは表れたと思う」と手応えを感じていたが、ノーゴールに終わったため、「でも何より結果が大事ですし、そこを動かせなかったのは、自分の課題でもあるので、続けてやっていくしかない」と悔しさを滲ませた。
By 湊昂大