ニュルンベルク戦で今季初の先発出場を果たした原口元気 [写真]=Getty Images
ハノーファーに所属するMF原口元気が、22日のブンデスリーガ第4節ニュルンベルク戦で今シーズン初の先発出場を果たした。だが、前半の内に味方DFが一発退場となり、戦術的な理由で後半を迎える前に途中交代となった。
「ツイてないなと…」。原口は調整が遅れたため、リーグ開幕から3試合ベンチスタートが続いたが、今節は「やっと出れるようなコンディションになってきた」。そんな中でつかんだ今シーズン初のスタメンだったが、29分にDFミーコ・アルボルノスが一発退場となるアクシデントに見舞われる。アンドレ・ブライテンライター監督は、すぐにFWボビー・ウッドをDFユリアン・コルプに代えて「4-4-1」に変更。数的不利の中、チームの重心も下がったため、原口も守備に追われることになったが、「前半は耐え切るというメンタリティーだった」と割り切っていたようだ。
だが、後半開始のメンバーに原口はいなかった。ブライテンライター監督は、代わりにMFマルヴィン・バカロルツを投入して中盤を3人にし、FWを1人増やして2トップでカウンターを狙う方針に変えた。戦術的な理由で途中交代となった原口は「90分通して考えていた中で、前半は耐えるべきだと考えていたから、(最終ラインに)吸収されて守っていた部分もあった。でもふた開けてみたら(後半のメンバーに)いなかった。そこは悔しさが残る」と話したが、同時に「そこで選ばれなかったのが、今の評価かなと思う」と冷静に自身の立場も捉えている。
チームは後半も粘り強さを見せたが、終盤に力尽きて0-2で敗戦。2連敗とともに開幕4戦未勝利となった。嫌な流れの中、次節は25日のホッフェンハイム戦。落ち着く間もない中2日での試合になるため、原口は「もう死にものぐるいで勝ちにいくしかない。慌てることはないので。自分自身も慌てることは何一つない。自分自身をちゃんと試合に持って行ければいいかなと」と潔く切り替えた。
By 湊昂大