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レーヴ監督、スペインについて「マドリー、バルサ、アトレティコの融合体」

2018.03.23

現在のスペインについて印象を語るレーヴ監督(中央)[写真]=Getty Images

 今夏に行われる2018 FIFAワールドカップ(W杯) ロシアを視野に入れ、今週から来週にかけて各国で行われる国際親善試合。23日には前回王者のドイツ代表が前々回王者のスペイン代表をホームに迎える注目の一戦が実現する。

 W杯は過去2大会、前回大会のスペイン代表に前々回大会のイタリア代表と、ディフェンディング・チャンピオンが相次ぎグループリーグで敗退している。この点に関して試合前日の会見で質問されたドイツ代表のヨアヒム・レーヴ監督は、今大会では同様のことは起きて欲しくないとの率直な思いを述べた。

「我々は、ワールドカップとコンフェデレーションズ・カップを制してきた自分たちが、倒したい相手として狙われていることを認識している。だが、スペインやイタリアが経験したように、王者が早々に母国への帰国を余儀なくされるというようなことは味わいたくはない」

 一方、「前大会はちょっとした不運で早期敗退したスペインだが、今大会も当然ながら優勝候補の一角に入って来る」と明言したレーヴ監督だが、今回はあくまでも親善試合であることを強調した。

「明日の試合は、どちらのチームにとっても自分達の力を示したい戦いになるだろう。しかし、どちらも全てのカードをテーブルに並べるつもりはない。また、ワールドカップでは、試合を決める色々なことが渦巻いている。それゆえ、どの段階でスペインと対戦するにしても、今回の一戦とはかなり異なる試合になるだろう」

 レーヴ監督はまた、スペイン代表を「マドリー、バルサ、アトレティコの融合体」と称すると共に、その理由を次のように説明した。「アトレティコは強烈なプレッシング、レアル・マドリードはハイスピードのカウンター、バルセロナは高いポゼッションという、素晴らしい武器を活かしてそれぞれプレーしている。チームのベストプレーヤーの多くが3つのクラブから来ているスペイン代表は、これら全ての特長が合わさったチームだ」

 なお、今回の激突から間髪を容れず、27日にも国際親善試合を行う両者だが、ドイツ代表はブラジル代表と、スペイン代表はアルゼンチン代表と、またしても強豪との対戦に臨む。これら全てがW杯決勝にとっておきたいような好カードであり、大会を占うビッグマッチの連続から目が離せない。

文=北村敦

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