襲われたドルトムントのチームバス [写真]=Getty Images
MF香川真司が所属するドルトムントのチームバス襲撃事件について、28歳男性の被告人が8日に罪を認めた。ドイツ誌『kicker』日本語版が伝えた。
ドルトムントの陪審裁判所にて、ロシア系ドイツ人のセルゲイ・W被告は「自分がとった行動について、深く後悔している」と述べ、今回の爆発物が「人に危害を与えるものではないと思っていた」と殺意がなかったことを主張した。
起訴状によれば、今回の事件は株の急落を目的とした金銭目的の犯行だったようだ。昨年4月はじめに数万ユーロを借り入れていた同容疑者は、事件が起こる2日前から、チームと同じホテルに宿泊。そして事件当日の4月11日に1万5000枚のプット・オプション(売り付け選択権)を購入し、6月17日までは指定価格で売却可能となる権利を取得していた。これにより500万ユーロ(約6億8000万円)以上の利益を得ていた可能性があるという。
ドルトムントは事件当日、チャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグでモナコをホームに迎えて対戦する予定だったが、ホテルからスタジアムに向かう途中にチームバスが3つの爆発物によって襲撃された。この爆発によりスペイン代表DFマルク・バルトラが右手の骨折と、腕に入った破片の除去のために病院で手術を受け、さらに警察官1人も負傷していた。
その後、イスラム過激派を装った犯行メモが発見されたが、ドイツ南西部のバーデン・ヴルテンベルク州を中心に捜査が行われた結果、事件から10日後にセルゲイ・W容疑者が拘束されていた。
By サッカーキング編集部
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