ドルトムントの新指揮官に決まったシュテーガー監督(中央)[写真]=TF-Images via Getty Images
今月3日までケルンを率いていたペーター・シュテーガー監督がドルトムントの新指揮官に電撃就任にした。オーストリア人のシュテーガー監督は、故郷のウイーンに戻った当日にドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEO(最高経営責任者)から電話があり、翌朝7時のチャーター便でドイツに戻って、すぐに契約締結に至ったという。ドイツ紙『ビルト』が報じている。
シュテーガー監督の契約は2018年6月30日までで、最高で300万ユーロ(約4億200万円)を受け取ることになるようだ。この半年契約で、ケルン時代の年俸の倍の金額を受け取ることになるという。「14日間の契約でもサインしたよ。6カ月契約で十分だ」とシュテーガー監督が話す一方で、ヴァツケCEOは「2018年6月30日までという日付は、変わりうる」と契約延長の可能性も否定していない。
一方で、ドルトムントは来シーズンに向けて、すでに現在ホッフェンハイムを率いるユリアン・ナーゲルスマン監督との契約が事実上決まっているとも報じられている。しかし、当の本人は10日のハノーファー戦後に、「コンタクトはない。記者会見のたびに『コンタクトなし』と書いたメモを額に貼り付けておこうか? そうすれば毎回同じ質問をする時間も省けるだろう」と何度も繰り返される質問にイライラした様子で答えている。
ナーゲルスマン監督がドルトムントで一時代を築いたユルゲン・クロップ監督(現リヴァプール)と同じマネージメント会社であることや、同じくホッフェンハイムの下部組織を率いていたドメニコ・テデスコ監督がライバルのシャルケで活躍していることからも、ドルトムント行きへの期待が高まっている。だが、バイエルンも地元出身のナーゲルスマン監督を狙っているという噂も同時に流れており、ドイツの2大クラブが現在30歳の若手指揮官を巡って争奪戦を繰り広げる可能性があるようだ。