W杯出場や契約延長にも影響?…ひざの痛み続く長谷部誠「まだ本調子ではない」

長谷部誠

今年3月にひざを負傷した長谷部。今季開幕から復帰したものの、度々欠場を強いられている [写真]=Bongarts/Getty Images

 フランクフルトの日本代表MF長谷部誠は、ひざの痛みに苦しめられているようだ。11月30日にドイツ誌『kicker』が報じた。今年3月のバイエルン戦で負ったひざの調子がなかなか良くならず、ニコ・コヴァチ監督も慎重にならざるをえないため、現在は主力メンバーとして計算するのも難しいようだ。

 長谷部自身も「ひざの調子はすごくいいときもありますが、また悪くなります」と自身のひざの様子が良くないことを認めている。「ドクターも痛みの原因がよく分かっていません。それでも、彼らは出来る限りのことをしてくれています。フィジオも毎日、僕のケアをしてくれています」。

 コヴァチ監督から、冷静さやビルドアップのクオリティの高さがチームに欠かせない要素だと高く評価されているものの、今シーズンはブンデスリーガ13試合中、すでに3試合をケガの影響で欠場。前節もベンチ入りこそしたが、出場はなかった。長谷部は「試合前は痛み止めを飲むので、痛みはほとんど無いですけど、毎日飲むわけにも行かないので」と説明した。

 ロシア・ワールドカップの出場も不安視されるが、日本代表の主将は今大会に照準を絞っている。「ワールドカップは大きな目標です。南アフリカとブラジル大会にも参加しましたし。ドイツ代表対戦するのが夢ですね。106試合も代表でプレーしましたが、まだ1度も対戦したことがないので」。

 今の状態が続く限り、クラブ側にとっても契約交渉の計画が流動的にならざるをえない。今年7月の時点ですでに話していたように、本人も今後の去就について考え始めているようだ。「僕のひざもまだ本調子ではないので、クラブが慎重になるのも理解できます」とした上で、「そういった可能性が出て来れば、1、2年故郷でプレーすることも考えています。その後は、またドイツに戻って来ますよ」と日本復帰のプランを明かした。

 ケガに苦しんだ2017年ももうすぐ終わる。ウインターブレーク後、長谷部自身のビジョンも、より明らかになるだろう。今は万全のコンディションを取り戻すことを願うばかりだ。

モバイルバージョンを終了