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「自制心」か「闘争心」か…対照的な両監督が語る“ルール・ダービー”の鍵

2017.11.25

シャルケのテデスコ監督(左)とドルトムントのボス監督(右)[写真]=Getty Images

 25日に行われるブンデスリーガ第13節で、MF香川真司が所属するドルトムントはホームで宿敵シャルケを迎え撃つ。伝統の“ルール・ダービー”を前に、両チームの監督がそれぞれの意気込みを語った。

 シャルケのドメニコ・テデスコ監督は、2位浮上でドイツ国内を驚かせる躍進にも、慎重な姿勢を崩さない。ドイツの通信社『DPA』によると、テデスコ監督は23日の記者会見で、「2位になったからといって、浮かれすぎては行けない。(ドルトムントに勝つためには)心の知能指数(EQ)が大切なんだ。自分たちを強くしてくれたものを思い出さないといけない」と釘をさし、感情のコントロールを求めた。

 自制心を求めるテデスコ監督は、ダービーだからといって特別な準備をするつもりもないという。「他の試合と同じように準備をするだけだよ。ハードワークとディティールをまで突き詰める周到な準備が基本なんだ」と日々の仕事が、大一番での成功につながると考えているようだ。

 一方でリーグ戦5試合未勝利のドルトムントには逆風が吹いている。地元紙『デア・ヴェステン』によると、解任も噂されているピーター・ボス監督は記者会見で、「私はサッカーの監督だ。どんなことが起きるのか、よく分かっている。だからこそ、この試合にはなんとしても勝ちたい。今、私が集中しているのは、この試合のことだけだ」と自身の去就のことは頭に無いことを強調した。

 だが、ラインハルト・ラウバル会長は「ボス監督自身もトッテナム戦後に、自分自身にとってダービーは重要な試合になると話していた」と、指揮官に重圧がかかっていることを示唆している。

 そんな中、ボス監督は「シュトゥットガルト戦やトッテナム戦の序盤30分間を見る限り、部分的にはいいサッカーが出来ている」と続け、それが90分間コンスタントに出せていないことを問題視している。この問題については、ドイツ誌『kicker』が「不調の原因を身体的な問題ではなく、精神的な問題だと見ている」とまとめた。

 23日に選手たちにオフを与えたボス監督も「地面に倒れ込むまで、全力を尽くさないと行けない。全力を出すことが出来れば、試合にも勝てるだろう」と最後まで闘うことを期待している。

 大一番を前に、奇しくも選手たちにメンタル面での要求をしている両指揮官。“自制心”を求める好調シャルケと、失った自信を取り戻すためにも“闘争心”が必要な不調ドルトムントという、これまでとは対照的な一戦となりそうだ。

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