“疑惑のPK”を決め、マインツが勝利を収めた [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表FW同士の対決となったブンデスリーガ第12節のマインツ対ケルン戦は“疑惑のPK”が勝負を決めた。ドイツ誌『キッカー』によると、同試合で主審を務めたフェリックス・ブルイヒ氏が誤審を認めたという。報道では、同主審の発言から察するにビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のサポートが得られなかったのではないか、と伝えられている。
問題の場面は42分、マインツの日本代表FW武藤嘉紀が奪ったボールを受けたアルゼンチン人FWパブロ・デ・ブラシスがペナルティーエリア内で倒されたプレーだ。ブルイヒ主審の位置と角度からは「明らかにひざに接触があったように見えた」ようだが、ケルンDF陣は抗議。ブルイヒ主審はケルンのビデオ・アシスタントとコンタクトを取り、問題の場面を確認したところ、「ケルンにいるビデオ・アシスタントは、ひざへの接触という判断が正しいと念を押してくれた」と話している。
試合後に問題の場面を確認したブルイヒ主審は「全てのアングルを観たわけではないが」と前置きしたうえで「コンタクトは見受けられない」と誤審の可能性を認めた。だが、デ・ブラシスと話し合ったところ、同選手は「接触があった」と言った模様だ。ブルイヒ主審は「試合後に、彼は私にもう一度強調していたよ」と話している。
黙っていられないのは、ケルンのロシア代表DFコンスタンティン・ラウシュだ。「あんなのは間違えようもない。アイツ(デ・ブラシス)は自分からダイブに行ったんだ。イエローカードだろう。こんな負け方は信じられないし、胸が痛む。しかも、今シーズンはこれが初めてじゃない」と怒りをぶちまけた。
ペーター・シュテーガー監督も「選手たちはまるで騙されたかのように感じている。それも、今シーズンはこれが初めてではない」と素直な感想を話している。物議を醸し出しているビデオ判定だが、問題の解決にはまだまだ時間がかかりそうだ。
By サッカーキング編集部
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