ケルンの取締役を辞任したシュマッケ氏 [写真]=Bongarts/Getty Images
ケルンの取締役を突然辞任して衝撃を与えたヨルク・シュマッケ氏が、辞任以降初めてとなるコメントを発表し、一部メディアでなされた報道について否定した。ドイツ誌『kicker』日本語版が報じている。
昨シーズンはブンデスリーガ5位に終わったケルンだが、今シーズンはブンデスリーガ第9節終了時点で2分け7敗と最下位に低迷。この成績不振を受け、会議が行われた結果、双方の合意によってケルンは2023年まで残していたシュマッケ氏との契約を解消した。
辞任に至った理由については様々な憶測が飛び交っており、シュマッケ氏はこのことについて黙っていることができなかったようだ。同氏は『kicker』に対し「私はペーター・シュテーガー監督を解任させたくなかったんだよ」と明言。メディアの報道とは異なり、最後までシュテーガー監督に信頼を抱いていたことを強調した。
一方で、辞任に至った具体的な理由については特に発言せず、そもそもケルンとは話し合いの内容について公表しないという約束を結んでいることが、クラブ側の発表でも明かされていた。
その話し合いの内容について、ケルン側は「非常に信頼に満ちたものだった」と捉えており、「シュマッケ氏の解任も考えていなかった」ことや、シュマッケ氏が「シュテーガー監督の解任を求めたこともない」とのこと。むしろチーム編成への批判が寄せられたことに、「3年も降格の危機に瀕していなかったというのに」と理解に苦しむとの見解を示している。
またケルンの今後についてシュマッケ氏は、しばらくはスポーツディレクターのヨルグ・ヤコブス氏とシュテーガー監督が共に行うことになり、「大きな不安はない」と強調した。
一方で同氏の今後については、自身の故郷であるフォルトゥナ・デュッセルドルフが新たな移籍先として名前が浮上しているところだが、現時点では特にコンタクトはなく、同氏はひとまず休養をとりたいとの見方を示した。
By kicker日本語版