ブンデスリーガ第9節が20日に行われ、日本代表FW武藤喜紀が所属するマインツがアウェイでシャルケと対戦した。武藤は2試合ぶりにスタメンに復帰し、フル出場を果たしている。
試合は開始早々からシャルケペースに。前半13分、右ウイングバックのダニエル・カリジューリを起点にボールを前線に送ると、グイド・ブルクスタラーがPA内へスルーパスを送る。DFラインを抜け出したレオン・ゴレツカが今季4得点目を鮮やかなループでゴールに沈め、シャルケが先制に成功した。
その後もアンカーのマックス・マイヤーを中心にシャルケが試合の主導権を握る。マインツの前線も試合を振り出しに戻そうと走り回るものの、孤立する場面が多く、ほとんど見せ場をつくれないまま、シャルケの1点リードで試合を折り返した。
後半早々、マインツが同試合ではじめて攻撃の形を作り、武藤がPA内右深くからシュートを放つがこれはGKラルフ・フェアマンがセーブ。シャルケの守護神が追随を許さない。
そして試合は再びシャルケがボールを保持する時間を増える。すると74分、シャルケのDFバスティアン・オプツィカが左CKを蹴ると、中央で競り勝ったナウドが強烈なヘディング。これはGKレネ・アドラーが防ぐが、こぼれ球をブルクスタラーが詰め、リードを2点に広げた。
攻めに出るしかないマインツは失点直後、選手を交代させ、フォーメーションを4-5-1から4-4-2に変更する。すると81分、PA外左へうまく抜け出した武藤が左足でクロスを挙げると、中でフリーのケナン・コドロがダイビングヘッド。しかしこれはうまくミートせずにゴール右へ外れた。武藤がこの試合で最大の決定機を演出した。
後半終盤にかけ徐々に攻勢を強めたマインツだったが、5バックのシャルケの守備陣を最後まで崩せず、試合はシャルケが2-0でマインツを下した。シャルケは2連勝、マインツは1カ月ぶりの無得点で、4試合ぶりの黒星を喫した。