ブンデス第5節に先発出場した長谷部(左)と武藤、浅野(中央上、下)、大迫(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第5節は19、20日にかけて各地で行われ、日本代表FW大迫勇也のケルンが同MF長谷部誠とMF鎌田大地のフランクフルトと対戦。フランクフルトが1点を守り切って1-0と完封勝利を挙げた。ケルンは開幕5連敗となった。
大迫は2トップの一角で、長谷部はボランチでともにフル出場。大迫が地元紙の採点でチームワーストタイの点数をつけられた挙句、「役に立たない」とバッサリと斬られてしまった。一方の長谷部はチーム単独最高評価を受け、恐れ知らずの身体を張った守備を絶賛されている。なお、鎌田は出場機会を得られなかった。
日本代表FW武藤嘉紀のマインツはホッフェンハイムをホームに迎えたが、2点リードを守り切れず、2-3と逆転負けを喫した。武藤は2試合ぶりに先発出場し、チーム2点目となる今シーズン2点目を挙げた。地元紙はゴールシーンを「相手DFをことごとく置き去りにした」と、武藤の個人技を称えた。
シュトゥットガルトの日本代表FW浅野拓磨は、アウェイでのボルシアMG戦で先発メンバーに名を連ねたが、62分にベンチに退いた。チームも0-2で敗れている。浅野は数多く訪れたボールタッチの機会を活かせなかった点を厳しく指摘されている。
各選手の採点と寸評は以下の通り。
■長谷部誠
対ケルン(1-0○)フル出場
『Frankfurter Rundschau』
採点:「Gut dabei」(良い働き/2点相当)
寸評:「(シモン)ツォラーのシュートをライン上でクリア(27分)。強烈なボールが喉元を襲ったが、全くひるまなかった。時に最終ライン、時にボランチをこなしながら慎重かつクレバーなプレーに終始していた」
■大迫勇也
対フランクフルト(0-1●)フル出場
『Koelner Stadt-Anzeiger』
採点:「5」
寸評:「好プレイヤーではあるが、全くと言うほど相手ゴールへの脅威がない。(彼の)フィニッシュは役に立たない」
■武藤嘉紀
対ホッフェンハイム(2-3●)フル出場
『Allgemeine Zeitung』
採点:「3」
寸評:「2点目のところは力強い独走でホッフェンハイムの守備陣をことごとく置き去りにし、角度のないところからボールをゴールに押し込んだ(16分)。後半はペースが落ちた」
■浅野拓磨
対ボルシアMG(0-2●)先発出場、72分交代
『Stuttgarter Nachrichten』
採点:「5」
寸評:「味方からターゲットとしてボールを受ける回数は多かったが、それを生かす手立てを分かっていないことが多々あった。ボールを蹴り過ぎてしまうことも多く、パスも精度を欠いた。前半にチャンスが広がりそうな場面があったが、オフサイドを取られてつながらなかった」