アンデルレヒトを率いるレネ・ヴァイラー監督 [写真]=Getty Images
12日から始まるチャンピオンズリーグ(CL)に向けて、アンデルレヒトのレネ・ヴァイラー監督がインタビューに応えた。同監督は、6日付のドイツ誌「スポーツビルト」の中でバイエルンとパリ・サンジェルマン(PSG)と同組であることについて聞かれると、自身の見通しを話した。
「(バイエルンとPSGは)両チームともにグループリーグを突破するだろう。私は夢見るタイプではなくて、リアリストだからね。それに、誰も『バイエルンやPSGに対して勝てる大きなチャンスがあるように振る舞え』だなんて、私のところに言ってくる人間もいないだろう。もちろん、ラッキーパンチの可能性はあるだろうけど、この2チームと合計で4試合もして、それほど多くを望むことはできないだろう」
自ら現実主義者を認めるヴァイラー監督は現在、CL参加クラブとしては少額の1450万ユーロ(約19億円)しか投資しなかったクラブが置かれている状況を良く理解しているようだ。
「肝心なのは、このビジネスの中で、監督の役割がどのようなものなのかを受け入れることだ。私たちの基本的なルールは選手を成長させ、その上で勝つことなんだ」と基本方針を示した上で、「ファイナンシャル・フェアプレーは基本的にクラブの財政赤字を解消するためにあるもので、競争の公平性を守るのはその次に来るものだ。ルールがその間を縫ってやり取りされてきたことも特に新しいことではないし、これから先なにかしら効果的な手が打たれるとも思わないな」と悲観的とも錯覚してしまいそうな、現実的な見解を示している。
CLではアウトサイダーだが、どこまでも本音を貫くヴァイラー監督の言動に注目すると、面白い視点が得られそうだ。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト