カールスルーエで3シーズンプレーした山田 [写真]=Bongarts/Getty Images
MF山田大記が9日、自身のブログで近況を報告し、移籍先が未定であることを明かした。
現在28歳の山田は、2014年夏にジュビロ磐田からブンデスリーガ2部のカールスルーエに移籍。加入初年度の2014-15シーズンは、リーグ戦33試合出場6ゴールを記録し、3位フィニッシュに貢献。昇降格プレーオフに進出し、1部昇格にあと一歩のところまで迫ったが、ハンブルガーSVに敗れて6年ぶりの復帰は叶わなかった。
翌2015-16シーズンからは背番号「10」をつけ、主力としてリーグ戦31試合3ゴールを記録。だが、トーマス・オラル監督が就任して迎えた昨シーズンは開幕戦をベンチで過ごし、序盤にはメンバー外も経験した。それでも第7節で与えられたチャンスを掴み、その後はレギュラーに復帰。しかし、チームは低迷が続き、2度の監督交代を敢行したが、建て直しはできず、5勝10分19敗の最下位で終え、3部降格となった。山田はリーグ戦24試合出場1ゴールにとどまった。カールスルーエでは3シーズンで通算88試合出場10ゴールを記録していた。
山田は5月下旬にカールスルーエ退団を発表。「僕自身もチームと話し合い、3年間過ごしたこの地を離れることになりました」、「今後のことはまだ決まっていないので、はっきりと決まったら報告します」と自身のフェイスブックでメッセージを発信していた。
そして昨日9日に更新されたブログでは、未だ移籍先が決まっていないことを明かした。
「自分自身も出来ることなら早く所属先を決め、新たな決意を胸に歩み出したいという想いがあります」と正直な思いを吐露しながらも、一方で「この移籍は、自分のサッカー人生の大きな転機になる。だからこそ、自分の想いや情熱とちゃんと向き合って決断したい。とも思っています」と続け、焦ることなく新天地を決めたいとしている。
「今回は久しぶりに日本で家族や友人、今までお世話になった方たちとゆっくり過ごせているんですが、その時間が今の自分にとってすごく有意義です。というのは、ただ楽しい、安らぐという意味ではなく、未来に向けた決断をする時に、今の自分を築いてくれた人たちと時間を過ごせることが、とても有意義だなと」
「何かを決断する時、現在の立ち位置と、思い描く未来を考えて決断をする人が多いと思います。僕も何となくですが、決断ってそういうものかなと思っていました。でも今回、過去と向き合うことも、すごく大切だなと感じています」
最後は「移籍先が決まらない現状にもどかしさもありますが、この時間も大切にしたいと思ってます。決まり次第、皆さんに報告させてもらいます」と締めくくり、前向きに、有意義に時間を過ごしていることを伝えている。
By サッカーキング編集部
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