オーバメヤンがドルトムント残留を宣言した [写真]=Bongarts/Getty Images
ドルトムントのガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンが、中国移籍を拒否した理由を明かした。6日付けのドイツ紙『ヴェルト』が伝えた。
『ヴェルト』紙によるオーバメヤンのインタビューは、炎天下の中、トレーニングでニット帽をかぶる理由を「アフリカの友だちが、こうすると髪が良く伸びるって言っていたのを聞いたからだよ」と説明するところから始まり、和やかに進んだようだ。
移籍の話にテーマが移ると、「休暇を取っていたからね。落ち着いた生活を妨げるものは無かったよ。まあ、噂は耳に入ってくるし、いわゆるアドバイスの中には思わず笑ってしまうものまであったね」と自身を取り巻く話題には距離を取って見ていたようだが、中国への移籍というオプションは実際にあったようだ。
「あれだけ高額なオファーが来たら、熟考するのは普通のことだよ。なかには『レベルが落ちるから行くな』と言う人もいたけど、あのようなオファーが来たら、誰でも考え込んでしまうと思うよ」と好条件のオファーが来ていたことを認めた。
「でも、中国のクラブは交渉でドルトムントを納得させることが難しかったんじゃないかな。思うに、構造的にまだヨーロッパほどプロフェッショナルじゃないんだよ。(アントニー・)モデステの件も目に入って来ていたしね。僕はものごとをハッキリさせたいタイプで、中国との交渉は明確さとは無縁のものだった。それで、交渉は打ち切ったんだ」と中国行きが破談になった背景を明らかにした。
また、「未来に何が起きるかなんて、誰にもわからないけれど」と前置きした上で、「僕を獲得しようとしたどのクラブも、それを実現することはできなかったんだ。つまり、ドルトムントに残るよ。ドルトムントは我が家のように快適だから、喜んで残るよ」と残留を宣言している。
ピーター・ボス新監督の印象については、「彼はオープンで、僕らとたくさん話してくれる。(トーマス・)トゥヘル監督の頃とは違ったサッカーをしたがっている」と話し、「さらに攻撃的で、インテンシブなんだ。常にプレッシングをしかけ続けないといけない。まだまだ時間が必要だけれど、それも普通のことさ。もし、彼の哲学がうまくいけば、僕らはその恩恵を受けられる」と今シーズンのプレースタイルについても説明。しかし、ブンデスリーガの話となると話は別なようで、陽気なオーバメヤンも現実的にならざるをえない。
「(ドイツ王者になるのは)素晴らしいことだけれど、それが難しいのは皆分かっている。バイエルンは国内のどのクラブよりも大きな可能性を秘めている。それが事実なんだ。僕は基本的にポジティブな人間だけれど、優勝なんて約束はできないな。僕らはそれにチャレンジするだけさ」と意気込んだ。
ドルトムントは12日に行われるDFBポカール1回戦で、リーラジンゲン・アーレン(6部)とのアウェイゲームに臨む。
By サッカーキング編集部
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