[写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
ブンデスリーガ最終節が20日に行われ、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントとブレーメンが対戦した。香川は2試合連続の先発出場となった。
本戦からのチャンピオンズリーグ(CL)出場権が与えられる3位で最終節を迎えたドルトムント。だが、4位のホッフェンハイムと勝ち点「61」で並んでおり、得失点差のリードもわずか「4」のため、ホームでの最終戦で快勝を狙う。スタメンには4月の爆発事件で負傷したマルク・バルトラや、足首を負傷していたヌリ・シャヒンが復帰した。
試合は7分、ブレーメンが先制に成功した。右サイドからの折り返しにゴール前のウリセス・ガルシアが合わせるが、相手DFエリック・ドゥルムにブロックされる。だが、こぼれ球をズラトコ・ユヌゾヴィッチが右足で詰めると、相手GKロマン・ビュルキに弾き返されたものの、ゴールラインテクノロジーにより得点が認められた。
出鼻を挫かれたドルトムントは、なかなかゴールを決めきれなかったものの、香川が2試合連続となるアシストで同点ゴールを演出する。32分、敵陣中央でパスを受けると、縦への絶妙なスルーパスを送る。これをエリア内中央で受けたロイスが、相手GKとの1対1で右足シュートをゴール左隅に沈め、同点に追い付いた。
攻勢を続けるドルトムントは38分、ロイス、ウスマン・デンベレがダイレクトでつなぎ、エリア内左に抜け出した香川が中央へ鋭い折り返しを送るが、ゴール前に走り込んだオーバメヤンにはわずかに合わない。それでも42分、香川のパスを受けたデンベレがエリア内中央へ浮き球パスを供給。オーバメヤンがターンしつつ右足ダイレクトボレーを叩き込んで逆転に成功した
1点リードで折り返したドルトムントはハームタイムにドゥルムをクリスティアン・プリシッチに代え、ブレーメンもテオドール・ゲブレ・セラシュに代えてセルジュ・ニャブリを投入し、後半を迎えた。
すると直後の46分、ブレーメンは左サイドを抜け出したマックス・クルーゼがエリア内左の深い位置まで進入し、味方の上がりを待ってマイナスの折り返しを送る。中央に走り込んだフィン・バルテルスが右足で合わせて、同点のゴールネットを揺らした。
追い付かれたドルトムントは攻勢に出ていたが、逆にカウンターから勝ち越しゴールを許してしまう。ブレーメンは68分、左サイドのユヌゾヴィッチがエリア内へスルーパスを送ると、抜け出したクルーゼがGKビュルキとの1対1でループ気味のシュート。戻ったバルトラがクリアを試みるが、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。
反撃したいドルトムントは70分、左サイドのゲレイロからのクロスに、ファーに飛び込んだプリシッチがヘディングシュート。直後のCKの流れで、こぼれ球を拾ったバルトラがオーバーヘッドキックで狙うが、いずれも相手GKの好セーブに阻まれた。
だが75分、ドルトムントはロイスがエリア内で倒されてPKを獲得。自らキッカーを務めたロイスがゴール右隅に蹴り込んで、再び同点に追い付いた。77分には香川がエリア手前中央から右足シュートを放つと、枠の左隅を捉えていたが、相手GKに阻まれた。
猛攻を続けるドルトムントは89分、プリシッチがエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーを務めたオーバメヤンがゴール左隅に決めて、土壇場で勝ち越しに成功した。試合はこのまま終了し、ドルトムントが4-3で勝利。4位ホッフェンハイムは引き分けに終わり、3位確定で本戦からのCL出場権を獲得した。なお、香川はフル出場で、今シーズン6アシスト目を記録した。
ドルトムントは27日に行われるDFBポカール決勝で、日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトと対戦する。
【得点者】
0-1 7分 ズラトコ・ユヌゾヴィッチ(ブレーメン)
1-1 32分 マルコ・ロイス(ドルトムント)
2-1 42分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
2-2 46分 フィン・バルテルス(ブレーメン)
2-3 68分 マックス・クルーゼ(ブレーメン)
3-3 75分 マルコ・ロイス(PK)(ドルトムント)
4-3 90分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(PK)(ドルトムント)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト