バイエルン戦で負傷交代を強いられた長谷部誠 [写真]=Getty Images
フランクフルトを率いるニコ・コヴァチ監督が、すねを負傷した日本代表MF長谷部誠の状態について明かした。ドイツ誌『kicker』日本語版が15日に伝えた。
フランクフルトは18日に行われるブンデスリーガ第25節で、同代表DF酒井高徳の所属するハンブルガーSVと対戦する。コヴァチ監督は、試合について「ハンブルクはとても精力的だし、対人戦に積極的に臨んでくるチームだ。それに素晴らしい雰囲気が後押しすることだろう。タフな試合となるよ」と予想した。
最近ではバイエルン戦での前半をはじめ、フランクフルトはなかなか得点チャンスを活かせない場面がしばしば見受けられているが、指揮官は「恐らくは最後の詰めが甘いのだろう。しっかりと決まるまで集中を欠かさないようにしないと」とコメントした。
バイエルン戦でドイツ代表FWトーマス・ミュラーのシュートを防ぐも、ポストにすねをぶつけ裂傷を負っていた長谷部については、コヴァチ監督は「水曜(15日)、遅くても木曜(16日)にはピッチに戻ってくるだろう」との見方を示し、「彼については特に心配なんてしていない。このチームで最も状態のいい選手の1人だし、数日の休暇が悪く影響するようなことはないさ」と信頼を寄せた。
また、この試合から2014-15シーズンのブンデス得点王であるドイツ人FWアレクサンダー・マイアーの復帰が見込まれているほか、前節の途中出場で復帰したプレイメイカーのマルコ・ファビアンも先発のオプションに。さらに守備陣でもセンターバックのU-21スペイン代表DFヘスス・バジェホ、サイドバックのドイツ人DFバスティアン・オツィプカがそれぞれ復帰する。
ただこの試合での1つの注目ポイントとなるのは、長谷部がどこのポジションでプレーすることになるのかということだ。前回のHSV戦でコヴァチ監督は初めて長谷部をリベロとして起用。しかしそれはあくまで、HSVが試合の途中で2トップに変更した際に対応する形で採用したものだった。現在、HSVのマルクス・ギズドル監督は「4-2-3-1」のシステムを好んで採用しており、もしもフランクフルトが4バックを採用することになれば、長谷部はダブルボランチの一角としてチームに安定感をもたらすことが期待される。