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定位置争う武藤、3戦ぶり先発で勝利に安堵「勝てばまた使ってくれる」

2017.02.26

武藤嘉紀 [写真]=Bongarts/Getty Images

 先発に復帰したマインツのFW武藤嘉紀は何より勝利できたことに安堵した。前節はポジション争いを繰り広げるFWボージャン・クルキッチに2試合連続でスタメンの座を奪われ、出番がないままベンチで敗戦を見守ったが、今節は3試合ぶりの先発出場で指揮官の期待に応えて勝利に貢献した。

 マインツは25日に行われたブンデスリーガ第22節でレヴァークーゼンと対戦。開始3分にCKからDFシュテファン・ベル、11分にFKからレヴィン・エズトゥナリがゴールを決めて幸先よく2点リードを奪うと、レヴァークーゼンの反撃も許さず、2-0で2試合ぶりの白星を収めた。

 武藤はゴールこそなかったものの、献身的な守備で勝利に貢献。チームが立ち上がりに2点リードを得たことで、マルティン・シュミット監督からは「ひたすら守備」への指示が出たという。その要求通り、ポジションも2トップの一角から「3ボランチみたいな感じだった」というほど下がった位置で守備に奮闘。78分には相手の守備的MFラース・ベンダーを潰しに行った際に、勢い余って今シーズン初のイエローカードも受けた。

「とにかく最初に2点を取れたことがよかったなと。あれが1点だと話は変わってくる。逆に2点をとったから俺がずっと守備にまわることになったけど。それでもチームが勝てばまた使ってくれると思うし、すごいポジティブに考えている」

 終盤にはカウンターから唯一のチャンスを迎えたが、フリーで放ったヘディングシュートは惜しくも相手GKの好セーブに阻まれた。ポジション争いの渦中にある武藤は「やっぱり得点やアシストがほしい」と結果を出せずに悔やんだものの、「試合に勝てたことは自分のポジション確保のために絶対に重要になってくる」と最低限の仕事を果たせたことで安堵した様子。しかし、ボージャンとの勝負はまだ始まったばかり。「一安心するにはまだ早い。ここからまたコンディションを上げてやっていかないといけない」と次のチャンスに向けて切り替えていた。

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