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ドルトムント加入の“ズラタン2世”、イサクについて知っておきたい10のこと

2017.01.25

今冬にドルトムントに加入したイサクは母国でイブラヒモビッチに例えられる新星

 日本代表MF香川真司所属のドルトムントが欧州ビッグクラブとの争奪戦を制して17歳のスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクを獲得した。母国の英雄ズラタン・イブラヒモヴィッチ(マンチェスター・U)と比較され、“ズラタン2世”として期待される超新星について、知っておきたい10のポイントを紹介する。

1)早熟
5歳でAIKソルナの下部組織に入団したイサクは2016年2月28日に行われた国内カップ戦で75分から途中出場。16歳の若さでトップチームデビューを飾った。さらに出場から10分足らずで初ゴールも記録。AIKの最年少スコアラーとしてクラブの歴史に名を刻んだ。

2)クラブ最年少ゴール
2016年4月7日、当時AIKの監督だったアンドレアス・アルムはアルスベンスカン(スウェーデン1部リーグ)第2節のエステルスンド戦でイサクを大抜擢。当時16歳199日だった新星はその期待に応えるようにゴールを挙げ、リーグ戦におけるクラブ最年少得点記録を更新した。

3)出世街道を突き進む
イサクの卓越したパフォーマンスはスウェーデンの世代別代表監督たちの注目も集めた。2015年4月のリトアニア戦でU-16代表デビューを飾ると、初ゴールを決めて3-0の勝利に貢献。同年秋にはU-17代表に昇格し、2016年10月には飛び級でU-21代表に定着した。そして今年1月8日、コートジボワール代表との親善試合でA代表デビュー。17歳109日での出場はスウェーデン史上2番目の若さだった。

4)新記録樹立
代表戦2試合目となった1月12日のスロバキア戦で17歳113日の若さで初ゴールをマーク。スウェーデン代表の最年少得点記録を105年ぶりに更新した。ヤン・アンデション監督は「イサクが歴史を塗り替えているが、驚いてはいない。彼が結果を出すことは知っていたよ」と称賛した。

5)17歳の誕生日
イサクは1999年9月21日生まれ。それからちょうど17年後の2016年9月21日は彼にとって印象的な1日となった。AIKの最大のライバルであるユールゴーデンとの対戦で、トップチームでは自身初の1試合2ゴールをマーク。自らの祝砲で3-0快勝の立役者となり、誕生日に華を添えた。

6)トップストライカー
イサクは昨季のアルスべンスカンで24試合に出場して10得点をマーク。チーム内得点王に輝く活躍でチームを準優勝に導き、欧州リーグ(EL)予選の出場権獲得に大きく貢献した。

7)ズラタン2世?
イサクはその一貫した好パフォーマンスから、昨年のEUROを最後にスウェーデン代表を引退したズラタン・イブラヒモビッチの後継者との呼び声も高い。実際に両者は似た点が多く、イサクはイブラヒモヴィッチと同様にスウェーデンにルーツを持っておらず、エリトリア人の両親の下に誕生。両者はともに190センチ超の長身、貪欲にゴールを狙う姿勢も同じだ。イブラヒモビッチが若くしてスウェーデン国外に活躍の場所を求めたように、イサクもドルトムント行きを決断し、ドイツに活躍の場を移した。

8)人気急上昇中
イサクはデビュー1年目のシーズンにいきなり2桁得点を記録。アルスベンスカンの最優秀若手選手賞に選ばれただけでなく、フェイスブックで実施されたファンの人気投票でもトップに輝いた。スウェーデンの新星はピッチ内外で着実に人気を高めている。

9)選んだのはドルトムント
多くの欧州ビッグクラブが獲得に乗り出していた中で、イサクは自身の未来を若手育成に定評のあるドルトムントに託した。クリスティアン・プリシッチ(18)、ユリアン・ヴァイグル(21)、ウスマン・デンベレ(19)、エムレ・モル(19)ら多くの若手選手にチャンスを与えているトーマス・トゥヘル監督の下で熾烈なポジション争いに挑む。

10)新天地でも好スタート!?
ドルトムントへの移籍はイサクにとって新たな挑戦だが、適応に時間がかかる選手ではない。AIKで初ゴールまでに要した時間はわずか11分、代表でも初先発を飾った試合の18分に初得点を叩き込んでいる。彼の高いアジリティやゴール嗅覚は、強力なドルトムントの攻撃をさらに活性化させるだろう。新天地での初ゴールもおそらく時間の問題。アレクサンデル・イサクの名前を聞き慣れる日はそう遠くない。

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