携帯電話を扱うバイエルンのロッベン(左)(写真は2015年) [写真]=ullstein bild via Getty Images
成績不振で今シーズン前半終了後に解任されたアンドレ・シューベルト氏に代わってボルシアMGの指揮をとることになったディーター・ヘッキング新監督が、チーム内の規律維持のためにロッカールームとチーム全体での食事の席での携帯電話の使用を禁止し、話題を呼んだ。これを受けて、ドイツ紙『ビルト』が他クラブの携帯電話に関わる規則の有無について伝えている。
バイエルンでは前監督のジョゼップ・グアルディオラ氏はロッカールームでの携帯電話の使用を禁じたが、現監督のカルロ・アンチェロッティ監督は規則を設けずに全て選手の自由に任せている。実際、10日に行われたKASオイペンとの親善試合では試合中にスペイン代表MFハビ・マルティネスがベンチで携帯電話をいじっていた。
一方、ボルシアMG同様に携帯電話の使用を厳しく規制しているクラブもある。日本代表MF原口元気も所属するヘルタ・ベルリンではロッカールームと移動中のバスの中での使用が禁じられていて、チームミーティングの最中に携帯電話が鳴った場合は200ユーロ(約2万4000円)の罰金になる。
また、ヴォルフスブルクでは常にマナーモードに設定しなければならず、緊急の場合のみロッカールーム以外の場所で通話することが許されている。規則に反した場合は、違反の程度に応じて最大500ユーロ(約6万円)の罰金となる。
ホッフェンハイムでは罰則は設けていないものの、練習開始30分前には携帯電話に触れることが禁止されている。さらに感情的なコメントをフェイスブックやツイッターに投稿して騒ぎが起きるのを防ぐために、練習終了直後のSNSの使用も制限されている。
生活必需品であり、特に小さな頃から携帯電話が手元にある生活を送ってきた若手選手から携帯電話を完全に禁止することは不可能だろうが、どのクラブもこの問題について指揮官が中心となって工夫をこらしているようだ。
(記事/Footmedia)