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独代表GKノイアーは気弱な少年だった…地元メディアが生い立ちを紹介

2017.01.12

子どもの頃は気弱な少年だったというノイアー [写真]=Bongarts/Getty Images

 9日にスイス・チューリヒで行われた「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ」で年間ベストイレブンに選出されたバイエルン所属のドイツ代表GKマヌエル・ノイアーについて、ドイツメディア『AZ』が特集記事を掲載した。

 ユーロ2016終了後にドイツ代表引退を発表したマンチェスター・UのMFバスティアン・シュヴァインシュタイガーからキャプテンの座を引き継いだノイアーだが、少年時代は決してリーダーになるようなタイプではなかった。サッカーをしている友人たちに「自分も一緒にやりたい」と言い出す勇気がない気弱な少年で、母親が代わりに友達に聞いてくれるまで、30分ぐらいグラウンドの隅に立って皆のことを見ていることがよくあったというエピソードを本人が明かしている。

 また精神面だけでなく、体の成長も同年代のチームメイトに比べて遅かったノイアー。13歳からシャルケの下部組織でプレーをしていたものの、GKとしてはあまりにも体が小さいという理由で、14歳の時にシャルケから出て行かなくてはならない可能性もあった。しかし母親が174センチメートル、父親が189センチメートルと両親ともに長身であること、今後の成長の余地があることなどを育成部門の責任者に説明し、何とか退団を免れた過去もあったという。

 一方、サッカーだけでなく14歳までテニスもやっていたというノイアー。その実力は当時所属していたテニスクラブのトレーナーが「プロを目指してみないか」と説得するほどだったという。しかし、追加の練習に必要な費用を賄うだけの経済的な余裕がノイアーの実家にはなかったため、サッカーの活動が忙しくなるにつれてテニスを辞めてしまったようだ。

 今や“世界一のGK”とも称されるノイアーだが、子供の頃は決してエリートだったわけではない。プロ選手になることさえ予想されていなかったという事実は、多くの少年に夢を与えるかもしれない。

(記事/Footmedia)

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