ドルトムントが快勝を収めた [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第3節が17日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントとダルムシュタットが対戦した。
前節ライプツィヒにまさかの敗北を喫したドルトムントだが、14日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第1節でレギア・ワルシャワに6−0と大勝し、いい雰囲気でジグナル・イドゥナ・パルクに戻ってきた。ただし対戦相手のダルムシュタットは前節フランクフルトを破っており、侮ることはできない。
前戦から中2日での一戦となるドルトムントは、ピエール・エメリク・オーバメヤンやマルク・バルトラらがベンチスタートとなった一方で、フェリックス・パスラックやアドリアン・ラモスが先発メンバー入り。スタメンにはGKロマン・ビュルキ、DFマルセル・シュメルツァー、ラファエル・ゲレイロ、MFユリアン・ヴァイグル、ゴンサロ・カストロ、ウスマン・デンベレらが名を連ねている。ダルムシュタットは、昨年9月の対戦でゴールを決めている主将のアイタク・スルが、ふくらはぎの負傷から復帰し今シーズン初出場と発表されていたが、直前にレオン・クヴァラに変更された。このほか、アニス・ベン・ハティラ、スヴェン・シップロックらがスタメン入りを果たしている。
開始早々にドルトムントが試合を動かした。7分、ラモスのスルーパスに反応して左サイドに抜け出したデンベレがエリア内へマイナス方向のパスを送る。フリーになったカストロがこれをネットに突き刺した。
試合はその後もドルトムントが主導権を握った。9分、ゲレイロがフリーキックからエリアにボールを入れると、ゴール前でラモスが身を投げ出すようにヘディング。しかしこれはGKミヒャエル・エッサーが反応してセーブした。さらに20分、エリア手前右でボールを持ったゲレイロが、クロスを入れるような素振りで枠を狙うが、無回転のボールをGKミヒャエル・エッサーが頭上でなんとか触り、ゴールマウスの上に弾き出した。28分には再びラモスがエリア内でヘディングシュートのチャンスを迎えたが、これもGKエッサーに阻まれている。
前半はドルトムントが圧倒する展開だったが、最終的に1−0でハーフタイムを迎えている。ダルムシュタットには、すでに4枚のイエローカードが出ている一方で、シュートは0本だった。
追加点をなかなか奪えなかったドルトムントだが、後半開始してすぐにゴールが生まれた。48分、クリスティアン・プリシッチが右サイドからドリブルで中へ切り込み、前線へパス。後ろ向きで体を張ったラモスが落としたボールをゲレイロがダイレクトでシュートした。GKエッサーが弾いたがこぼれ球をラモスが押し込んで2−0。ダルムシュタットを突き放す。
勢いに乗ったドルトムントは54分、デンベレのスルーパスを受け、左サイドからシュメルツァーが切り込み、ゲレイロにパス。このボールはディフェンダーがカットしたが、逆サイドに流れたボールをフリーになっていたプリシッチが冷静に流し込んだ。直後にはペーター・ニーマイヤーがこの日2枚目のイエローカードを貰って退場となり、ダルムシュタットは厳しい状況に追い込まれた。
大きなリードを築いたトーマス・トゥヘル監督は63分に香川真司とエムレ・モルを投入する。モルは70分にドリブルで中へ切り込んでディフェンスを振り払い、左足から強烈なミドルシュートを放つなど存在感を示す。香川も78分にプリシッチのヘディングのこぼれ球を左足でボレーシュートしたが、これはディフェンスに当たって得点に至らなかった。
直後の78分、左サイドからグラウンダーのクロスが入ると、再びカストロが左足のヒールで流し込む素晴らしいゴール。さらに84分にはカストロが左サイドからゴール前に鋭いボールを供給。走り込んだ途中出場のセバスティアン・ローデが左足のヒールで流し込んだ。加えて88分には左サイドからのクロスからモルがチーム6点目。試合を決定づけた。
そのまま試合は終了し、ドルトムントがCLのレギア・ワルシャワ戦に続いて6−0で大勝した。
次戦は20日、ドルトムントがアウェーでヴォルフスブルクと、ダルムシュタットがホームでホッフェンハイムと対戦する。
【得点者】
1−0 7分 ゴンサロ・カストロ(ドルトムント)
2−0 48分 アドリアン・ラモス(ドルトムント)
3−0 54分 クリスティアン・プリシッチ(ドルトムント)
4−0 78分 ゴンサロ・カストロ(ドルトムント)
5−0 84分 セバスティアン・ローデ(ドルトムント)
6−0 88分 エムレ・モル(ドルトムント)