新たにドイツ代表の背番号「10」を着けることとなったエジル(左) [写真]=Bongarts/Getty Images
ドイツ代表MFメスト・エジル(アーセナル)が、数年前から背番号「10」を着けることを望んでいたと明かした。4日、ドイツ誌『kicker』日本語版が伝えている。
ヨアヒム・レーヴ監督の下で、文字どおり欠かせない存在となっているエジル。2010年から2016年におけるすべてのビッグトーナメントでもっとも多く出場してきたことからも、それは実証されるといえるだろう。
しかし得点力の問題がチームの内外から指摘される同代表のファンからは、しばしばエジルに対して批判の声も浴びせられており、27歳のプレーメーカーは「僕のスタイルを好きな人もたくさんいるし、そうじゃない人もいるね」とコメント。自身に対する過度な期待がそうさせると考えており、「みんなが僕に特別なものを常に求めているんだよ。そしてアシストや得点を決めないと、失望してしまう人がたくさんいるのさ。僕がどれだけ精力的にプレーしているか、どれだけパスを供給しているか。そういうことが無視されがちになってしまうんだよね。でもレーヴ監督はパフォーマンス全体をみてくれている。監督の判断がなによりも重要なことさ」と言葉を続けた。
なおこれまでトップ下を主戦場とするエジルは、背番号「8」を身につけてきたのだが、ルーカス・ポドルスキ(ガラタサライ)の代表引退に伴い、「10番」を着けることとなった。
「僕にとって、この番号は特別な意味を持つんだ。大好きな番号だよ。(ジネディーヌ・)ジダンや(ディエゴ・)マラドーナ、ペレといったレジェンド達がつけてきた番号だ」。実は、「(ポドルスキが代表引退を表明する)数年前から、この番号を希望していた」ようだが、代表における試合数によってエジルの希望はかなえられなかったという。「やっと自分の番号になったよ」と喜びを口にしている。
「これまでにも首脳陣にシグナルは送っていたんだ。この番号は僕のプレーメーカーというポジションにもマッチしている」
所属するアーセナルでもイングランド代表MFジャック・ウィルシャーがレンタル移籍したことで、「10番」は空いている状況にあり、エジルはクラブでも同じ番号を身につけたいと考えているところだ。
By kicker日本語版