ドルトムントに所属するMFムヒタリアン。去就に注目が集まっている [写真]=Borussia Dortmund/Getty Image
チームのキャプテン、DFマッツ・フンメルスがバイエルンへ、MFイルカイ・ギュンドアンがマンチェスター・Cへと移籍することが決まり、ドイツ代表2選手を失った日本代表MF香川真司所属のドルトムント。
オフに入り着々と補強を進めているとはいえ、チームの戦力になるかどうかは未知数。そうした中、攻撃を担う2選手の身辺が相変わらず騒がしい。
アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンには、マンチェスター・Uが獲得に動いており、ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンには、今シーズンまでバイエルンを率いていたジョゼップ・グアルディオラ監督が新たに指揮を執るマンチェスター・Cが興味を示しているという。
ムヒタリアンは今シーズン、ブンデスリーガ断トツ最多となる20アシストをマーク(11ゴール)。ドイツ誌『kicker』採点のシーズン平均点では堂々の1位につけた(2.57点)。
一方のオーバメヤンもリーグ2位の25ゴールを挙げており(6アシスト)、両選手が移籍となれば、チーム崩壊につながりかねない。
しかし、ドイツ紙『ビルト』は、ドルトムントがタイトル奪還のために両選手を手放さない方針だと報じている。
ムヒタリアンの契約は来夏までとなっているため、4000万ユーロ(約47億3500万円)ともいわれる移籍金を手にするのであればこのオフになる。オーバメヤンの方は2020年まで契約が残っていることから、移籍金は推定7000万ユーロ(約82億8500円)と、合わせて130億円もの巨額になる。だが同紙は、ドルトムントがフンメルスとギュンドアンの移籍ですでに6300万ユーロ(約74億6000万円)を手にしていることで、目の前の大金にも目をくらませることなく、タイトル奪取にまい進するというスタンスを選んだと伝えている。
ただ、移籍の意志が強いムヒタリアンに関しては、ハンス・ヨアヒム・ヴァツケ会長が「彼はドルトムントに残らなければいけないと決めてある」と残留指令を出しているにもかかわらず、同選手の代理人が反発。
スポーツ通信社『SID』は、ムヒタリアンの代理人がイギリスメディアに対し、「もう話し合いに応じないなんて、とんでもない」と発言したと伝えている。
同代理人は「マンチェスター・Uが獲得に動いてくれているのはとても誇らしい。交渉もいい感じで進んでいたのに、ドルトムントがいまだにノーと言っている。ミッキー(ムヒタリアンの愛称)は、ドルトムント上層部から何カ月も前に移籍の許可をもらっている」とも語り、簡単に譲る気はなさそうだ。
By サッカーキング編集部
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