2016.06.07

フランクの今季“通信簿”、ボランチ復帰の長谷部に高評価…「転校生」の乾も

長谷部誠
フランクフルトで2シーズン目を終えた長谷部誠。ブンデスで32試合に出場し、1ゴールを記録した [写真]=Getty Images
サッカー総合情報サイト

 ブンデスリーガで9勝9分16敗と大きく負け越し、16位でシーズンを終えた日本代表MF長谷部誠の所属するフランクフルト。2部3位ニュルンベルクとの昇降格プレーオフに回り、辛くも残留をもぎとった。

 ドイツの地元紙『Frankfurter Rundschau』は、土壇場で1部に踏みとどまった同クラブ所属選手の今シーズンの評価を通信簿形式で掲載。32選手を以下の8ランクで評価した。

「首席」
「模範生」
「2番手グループ」
「最後尾グループ」
「落第生」
「出席日数不足」
「無断欠席」
「転校」

 昨シーズンは、ブンデス得点王に輝いたアレクサンダー・マイヤーが就いた「首席」の座は、今シーズンは該当者なし。空席となった。「首席」に次ぐ「模範生」となったのは2選手。フィンランド人GKルーカス・フラデツキーと、アルゼンチン人センターバックのダビド・アブラームが、チーム内最高成績を修めた。

 リーグ戦32試合に出場し、1ゴール2アシストの成績を残した長谷部は、フランクフルトに加入した昨シーズンに続き「2番手グループ」の評価となった。寸評では、「右サイドバックから解放されて、ようやく役割を果たせるようになった。終盤は残留に大きく貢献。なぜなら、守備的MFに戻ったことで自信の強みを改めて自覚することができたからだ」と総括。ニコ・コヴァチ新監督の就任でようやく本職に復帰したことで本来の力を取り戻し、チームの1部残留の原動力として健闘したことを称えた。

 さらに、「突如、再びチームを組織立て、安定させるようになった。それどころか、ダルムシュタットでの試合(第32節)では貴重な同点ゴールまで決めた」と、中心的な役割を担っただけでなく、3年ぶりのゴールで、残留争いど真ん中のチームを救ったことにも高い評価を与えた。「契約は満了を迎えるが、フランクフルトは彼をつなぎ止められるだろう。それでいいはず」。 同紙はフランクフルト残留がチームと長谷部両者にとって最善の選択だとの結論で締めくくっている。

長谷部誠

5月30日のブンデス第32節ダルムシュタット戦で約3年ぶりのゴールを挙げた [写真]=Bongarts/Getty Images

 開幕直後にエイバルに移籍したMF乾貴士は「転校生」にカテゴライズされた。「夢を実現するためスペインに移籍。小さな中堅クラブ、エイバルで27試合に出場。聞いて驚くことに3ゴールを挙げている。いまだにフランクフルトでは乾の退団を嘆いている」。寸評では、新天地で結果を残した乾を素直に称えるとともに、フランクフルトから去ってしまったことへの恨み節が綴られた。

乾貴士

2015年8月にエイバルに加入した乾(中央)。翌9月に日本人選手8人目となるリーガデビューを果たした [写真]=Getty Images

 また、番外の「特別表彰」として、21歳のU-21セルビア代表MFミヤト・ガチノヴィッチに賞が贈られた。ガチノヴィッチはプレーオフでチームが挙げた全2ゴールに絡む活躍。同紙は「彼なしでは残留できなかった」とし、今後の期待も込めて「小さなご褒美を受けるに相応しい。彼はコヴァチ監督をして“宝物”だから」と受賞の理由を挙げている。

各選手の成績は以下の通り。

▼首席(0名)
該当なし

▼模範生(2名)
GKルーカス・フラデツキー、DFダビド・アブラーム

▼2番手グループ(4名)
DFマルコ・ルス、DFカルロス・サンブラーノ、MF長谷部誠、FWアレクサンダー・マイアー

▼最後尾グループ(8名)
MFマルク・シュテンデラ、MFアニス・ベン・ハティラ、MFフスティ・サボルチ、MFマルコ・ファビアン、MFゾニー・キッテル、DFティモシー・チャンドラー、DFヤンニ・レガセル、DFアレクサンダル・イグニョフスキ

▼落第生(7名)
FWルク・カスタイニョス、FWハリス・セフェロヴィッチ、MFシュテファン・アイグナー、MFシュテファン・ライナルツ、DFバスティアン・オツィプカ、DFコンスタン・ジャクパ、DFカーン・アイハン

▼出席日数不足(5名)
FWルカ・ヴァルドシュミット、MFスロボダン・メドイェヴィッチ、GKハインツ・リンドナー、MFニコ・リンデルクネヒト、FWエニス・ブニャキ

▼無断欠席(2名)
DFアンデルソン、MFヨハネス・フルム

▼転校生(4名)
DFダヴィド・キンソンビ、MFジョエル・ゲレツガイアー、FWヴァーツラフ・カドレツ、MF乾貴士

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