シャルケがバイエルンを抑えて首位!? 移籍市場における“ある金額”でトップに

シャルケ

4月30日にハノーファーと対戦したシャルケ [写真]=Bongarts/Getty Images

 FIFA(国際サッカー連盟)が設けた新たな規定により、ブンデスリーガを運営するDFL(ドイツフットボールリーグ社)とDFB(ドイツサッカー連盟)は先月、2015年3月15日~2016年3月15日の期間に、クラブが選手の代理人へ支払った金額を発表した。

 それによるとシャルケは同1部18クラブで最高となる1686万ユーロ(約20億5600万円)を代理人に納め、バイエルンの1666万ユーロ(約20億3200万円)を上回っていたことが明らかとなった。

 なお、1000万ユーロ(約12億2000万円)を超えているクラブは、上記2クラブの他に4つ。日本代表MF香川真司が所属するドルトムント、ヴォルフスブルク、ホッフェンハイム、レヴァークーゼンとなっている。

 ちなみにブンデスリーガ2部におけるトップは417万ユーロ(約5億800万円)のライプツィヒで、この額は今シーズン1部に所属するクラブと比較しても12番目に高い。また同3部ではホルシュタイン・キールの26万4450ユーロ(約3200万円)が最高となった。

 さて、ここで気になるのは5位に位置するホッフェンハイム。同クラブは上記期間中の補強で2300万ユーロ(約28億4000万円)を費やしているが、代理人に支払った総額は1172万ユーロ(約14億2000万円)と、その約半分にあたる。しかしマネージャー、アレクサンダー・ローゼン氏は、ドイツ紙『ビルト』の「代理人に50パーセントも渡しているのか?」という質問に対し、首を横に振りながら「我々は今シーズン、選手の売却により5500万ユーロ(約67億1000万円)の収入を得ている。しかし、ここでもお金が必要だった」と話した。つまりホッフェンハイムは、選手を放出する際にもその交渉代として、代理人に一定額を支払っていたという。

 下記のランキングを見ると、いわゆるビッグクラブと呼ばれるチームが上位に名を連ねている。しかし、ここで11位に位置する日本代表MF原口元気のヘルタ・ベルリン、13位の日本代表FW武藤嘉紀が所属するマインツ、17位インゴルシュタットなどは、実際のリーグ順位表ではこれを大きく上回る成績。もちろん、あくまでこれは“代理人に支払った額”であり、実際の補強費用と完全に合致するわけではない。しかし「大金を支払わずともチームを上昇気流に乗せることは可能」ということを証明している彼らのチーム戦略は、称賛されてしかるべきだろう。

■2015年3月15日からの1年間で各クラブが代理人に支払った総額

1位:シャルケ(1686万333ユーロ=約20億9000万円)
2位:バイエルン(1666万3250ユーロ=約20億6000万円)
3位:ドルトムント(1572万350ユーロ=約19億5000万円)
4位:ヴォルフスブルク(1288万3826ユーロ=約16億円)
5位:ホッフェンハイム(1172万500ユーロ=約14億5000万円)
6位:レヴァークーゼン(1096万2610ユーロ=約13億6000万円)
7位:ボルシアMG(710万ユーロ=約8億8000万円)
8位:ブレーメン(595万9000ユーロ=約7億4000万円)
9位:シュトゥットガルト(521万7669ユーロ=約6億5000万円)
10位:ハンブルガーSV(521万7669ユーロ=約6億5000万円)
11位:ヘルタ・ベルリン(417万4390ユーロ=約5億2000万円)
12位:ケルン(333万5000ユーロ=約4億1000万円)
13位:マインツ(272万1250ユーロ=約3億4000万円)
14位:ハノーファー(271万3074ユーロ=約3億4000万円)
15位:アウグスブルク(257万38ユーロ=約3億2000万円)
16位:フランクフルト(191万4830ユーロ=約2億4000万円)
17位:インゴルシュタット(127万4400ユーロ=約1億6000万円)
18位:ダルムシュタット(76万1000ユーロ=約9000万円)

文=鈴木智貴

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