攻撃をけん引したハノーファー清武、チーム最高評価も降格危機救えず

ハンブルガーSV戦に出場したMF清武弘嗣(左) [写真]=Bongarts/Getty Images

 代表ウィークで中断していたブンデスリーガは4月1日から再開し、第28節が各地で行われた。

 2日の試合では、最下位に沈む日本代表DF酒井宏樹、同MF山口蛍、同MF清武弘嗣所属のハノーファーが、同DF酒井高徳所属の12位ハンブルガーSVと対戦したが、0-3で完敗し、泥沼の5連敗となった。

 プレーオフ出場圏16位との勝ち点差10は変わらず、6試合を残して残留が一層厳しくなったことから、3日にトーマス・シャーフ監督の解任を発表している。

 一方のハンブルガーSVは、3試合ぶりに勝ち点3を挙げて10位に浮上。16位との勝ち点差も7となり、残留がほぼ確実となった。

 酒井宏は右サイドバック、清武はトップ下でフル出場。2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選のシリア戦で顔面を負傷した山口はベンチ外だった。

 スポーツサイト『Sportal.de』は、試合後の採点で清武にドイツ代表GKロン・ロベルト・ツィーラーとともにチーム最高点となる「3」をつけ、寸評では「攻撃のほとんどに絡んでいた」と、ゲームメーカーとしての役割を果たした点を評価した。(最高1点、最低6点)

 酒井高も9試合連続でスタメン出場し、左サイドバックでフル出場。ハンブルクの地元紙『Hamburger Morgenpost』では採点こそ「3.5」の低い点数となったが、「不慣れなポジションでも時間を追うごとに安定した」と、慣れない守備位置での起用にも上手く対応したことを伝えている。

 3選手の採点と寸評は以下の通り。

■清武弘嗣
対ハンブルガーSV(0-3●)フル出場

『Sportal.de』
採点:「3」
寸評:この試合で、ボールタッチ数が清武(80回)を上回る選手はいなかった。ほぼ前半に限られるが、チームの攻撃の多くに絡んだ。清武のマイナス点は、攻撃に転じた際のボールロストが多かったことだ。

■酒井宏樹
対ハンブルガーSV(0-3●)フル出場

『Sportal.de』
採点:「3.5」
寸評:この右サイドバックの選手は、手堅いパフォーマンスをした。それは、マッチアップ相手である(イヴォ・)イリシェヴィッチ、そして同姓の酒井(高徳)が長い時間帯に渡って攻撃では殆ど何もできていなかったことからも見て取れる。攻撃面で意欲と相手への脅威を見せたのは前半のみで、後半はオフェンスの動きが少なかった。

■酒井高徳
対ハノーファー(3-0○)フル出場

『Hamburger Morgenpost』
採点:「3.5」
寸評:不慣れな左サイド起用も、時間を追うごとにプレーに安定感が増した。

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