ボルシアMG戦に先発出場した原口元気(左) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第28節が3日に行われ、ボルシアMGと日本代表FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンが対戦した。原口は右ウイングで3試合連続の先発出場を果たしている。
現在5位のボルシアMGは、今節すでに試合を行ったレヴァークーゼン、日本代表FW武藤嘉紀が所属するマインツが勝利したため、暫定7位に後退している。チャンピオンズリーグ出場圏内の4位、ヨーロッパリーグ出場圏内の6位を目指すために勝点3がほしい一戦。一方、3位につけるヘルタ・ベルリンは、前節インゴルシュタットに原口の1ゴール1アシストの活躍で2-1と勝利し、2連勝を収めた。勝点3を積み上げてCL出場圏内確定へ前進したいところだ。
立ち上がりは互いにチャンスを作り出せなかったが、14分に思わぬ形で試合が動く。GKルネ・ヤースタインが中央にパスを通そうとしたが、これをモハメド・ダウドが奪う。フリーとなっていたトルガン・アザールにパスを送ると、左足でGKヤースタインの股間を抜いてゴールネットを揺らした。ホームのボルシアMGが先制に成功する。
さらにボルシアMG、23分に獲得した左CKをアザールが右足でクロス。中央に飛び込んだグラニット・ジャカが頭で合わせたが枠に飛ばすことはできず、ゴール右に逸れた。
1点を追うヘルタ・ベルリンは34分、左サイドでボールを拾った原口がドリブルで中央に侵入すると、右サイドにパスを供給。走り込んだヴラディミル・ダリダが右足でシュートを放ったが、ゴール右上に外れた。前半はこのまま終了し、ボルシアMGが1点リードで折り返す。
後半先に決定機を作ったのはボルシアMG。49分、左サイドの深い位置でボールを受けたアンドレ・ハーンが中央のオスカル・ヴェントにパス。左足で直接シュートを放ったが、ボールは大きく枠を外れた。
追加点を狙うボルシアMGは60分、ヴェントが左サイドを抜けだして左足でグラウンダーのクロス。ファーサイドで受けたファビアン・ジョンソンが右足で中央に折り返すと、ハーンが右足で強烈なシュートをゴール左に叩き込んだ。
さらに76分、エリア内左でアザールがフリーでボールを受けると、右足で強烈なシュートを放つ。GKヤースタインが弾いたこぼれ球をパトリック・ヘアマンが左足で押し込んで、ボルシアMGがリードを3点に広げる。
80分にもボルシアMGに追加点。エリア外中央でボールを受けたアザールがドリブルを開始。エリア内右に持ち込んで右足を振りぬくと、ボールは相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。85分には、スルーパスでエリア内右に抜け出したイブラヒマ・トラオレが左足でゴール右に流し込み、チーム5点目を挙げた。
このまま試合は終了し、ボルシアMGが5-0で勝利を収めた。敗れたヘルタ・ベルリンは今シーズンのリーグ戦最多の5失点で、3試合ぶりの黒星となった。なお、原口は81分までプレーしている。
次節、ボルシアMGは9日に敵地でインゴルシュタットと対戦し、ヘルタ・ベルリンは8日に日本代表MF清武弘嗣、同MF山口蛍、同DF酒井宏樹が所属するハノーファーをホームに迎える。
【得点者】
1-0 14分 トルガン・アザール(ボルシアMG)
2-0 60分 アンドレ・ハーン(ボルシアMG)
3-0 76分 パトリック・ヘアマン(ボルシアMG)
4-0 80分 トルガン・アザール(ボルシアMG)
5-0 85分 イブラヒマ・トラオレ(ボルシアMG)