シャルケ戦の勝利を喜ぶ原口元気 [写真]=City-Press via Getty Images
日本代表FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンは、11日に行われたブンデスリーガ第26節で、DF内田篤人が所属するシャルケを2-0で下した。フル出場を果たし、決勝ゴールをアシストするなど勝利に貢献した原口が、試合後の取材に応じている。
勝ち点差「1」で迎えた3位ヘルタ・ベルリンと4位シャルケの直接対決。ヘルタ・ベルリンは42分、エリア内でパスを受けた原口がDFを引きつけてヴェダド・イビシェヴィッチにラストパスを通すと、イビシェヴィッチがこれをゴール右に蹴り込んで先制。後半にはセットプレーから1点を追加し、勝利を収めた。
試合を振り返った原口は、「勝てて良かったです」と、まずは結果を喜び、「アグレッシブに戦おうと言っていました。こういう大事な試合というのは、気持ちの部分が大きくなってくると思っていたし、そういう意味では、最初から球際とか、アグレッシブに戦えたかなと思います」とチームが強い気持ちを持って臨んでいたことを明かした。
前節のハンブルガーSV戦では9試合ぶりに先発を外れると、チームも0-2で敗れた。同試合後、「この悔しさをぶつけないと」と話していた原口は、「良い準備が出来たと思いますし、それを表現できたので。また前に一歩進めたかなと思います」と、気持ちをプレーで表現できたと話し、満足感を示している。
先制ゴールのシーンについては、「『来い』と思ったタイミングで(パスが)来たので。自分でも打てましたけど、ヴェダ(ヴェダド・イビシェヴィッチ)がいいところにいた。あそこで(自分が)打ちにいくよりも、ヴェダが完全にフリーだったので。まあ良しとして(笑)」と述べ、「打ちたかったですけど、チームが勝つのが一番だったし、そういう気持ちでプレーしているので、いつか自分にああいうボールが来ればいいなと思ってプレーしてます」と、自身もシュートを狙いたい気持ちはあったが、チームプレーを優先したと振り返っている。
ヘルタ・ベルリンはこれで4位シャルケとの勝ち点差を「4」に広げ、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に前進した。チーム内でもCLへの意識が強まっているようで、「今日初めて出たかもしれないですね。『チャンピオンズリーグに行くために』っていう(言葉が)。ダイレクトに行ける3位っていうのが今日勝つことによって見えてくるっていうようなことを(アシスタントコーチが)言っていた」と明かした。
原口自身は、「まあ、初めて自分たちとしては意識し始められる勝利かなと思う」と述べつつ、「次もまた、気が抜けないので。今日だけしっかり喜んで、また一週間しっかり準備しないと、足下すくわれる。大変ですけど頑張ります」と慎重な姿勢を崩さず、「もし3位で終われて、このまま得点に絡み続けられたらうれしいですけど、1試合1試合また違う試合が始まりますし。一喜一憂している歳でもないので。常に明日からまた新しい試合に向けて準備したいと思います」と、すでに次の試合に向けて気持ちを切り替えている。
次節、ヘルタ・ベルリンは19日にホームでインゴルシュタットと対戦する。
By サッカーキング編集部
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