ELポルト戦で先発出場を果たしたヌリ・シャヒン [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは、18日に行われたヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦でポルトと対戦し、2-0で勝利を収めた。同試合で、長期離脱を強いられていたトルコ代表MFヌリ・シャヒンが、2015年2月28日以来、355日ぶりに復帰を果たした。このサプライズ復帰は、シャヒン自身にとっても知らされていないことだったという。
試合当日の朝、練習場へ向かう際にシャヒン自身は試合に出場する場合の準備はせずに車に乗り込んでいた。しかし、実は夫人がこっそりと車の中に用意したトランクを忍ばせていたという。これにはシャヒンも驚いたようで、「女性の勘というやつだね」と笑顔で明かした。
1年近くそけい部の負傷に悩まされ続けたトルコ代表MF。だがそのブランクを感じさせない姿を見せており、チームを率いるトーマス・トゥヘル監督はサプライズ起用の理由について「ファンタスティックな練習の状態を見て、これを使わない手はないと思った」と説明。「チームにとって大きな意味をもつ」シャヒンの58分間の復帰劇について、「長期離脱明けにもかかわらず、見事なパフォーマンスだった」と賛辞を贈っている。
一方のシャヒンはこのサプライズに、「まさに僕が必要としていたもの。何も考えずにプレーできた。シンプルに試合に入っていけたよ」とコメントした。
なお、チームメイトのドイツ代表DFマルセル・シュメルツァーは、試合後にシャヒンの復帰について「ボスが戻ってきた」と香川、コロンビア代表FWアドリアン・ラモスとの写真付きで、ツイッターにその喜びを投稿した。