ハインツ(左)をフリーにして決勝ゴールを許した長谷部(20番) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第21節が13日に行われ、FW大迫勇也が所属するケルンと日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトが対戦した。大迫は発熱によりベンチ外、長谷部は守備的MFで2試合ぶりの先発出場を果たしている。
前節、日本代表DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVと1-1で引き分け、3試合勝利がないケルン。リーグ戦再開後4試合目となる一戦で2016年の初勝利を目指す。一方のフランクフルトは現在15位につけており、降格圏に沈む2チームとは勝点5差と油断できない順位に位置しているため、勝点1でも積み重ねたい。
試合は序盤からこう着状態が続く。フランクフルトが22分に右CKを獲得すると、マルコ・ファビアンのクロスから、ファーサイドのサボルチュ・フスティがヘディングシュートを放ったが、ここはGKティモ・ホルンがなんとか防いだ。
直後の24分、高い位置でボールを奪うと、クロスのセカンドボールをバスティアン・オツィプカが拾い、フスティへラストパス。フスティがミドルシュートを放つと、ゴール前のアレクサンダー・マイアーが右足でコースを変えてネットを揺らし、フランクフルトが先制に成功した。
しかし、ケルンもすぐさまチャンスを生かす。29分、左サイドからクロスを入れると、一度は相手DFに阻まれたが、エリア手前でファビアンがトラップミスしたボールをアントニー・モデストがつなぎ、最後はヤニック・ゲルハルトがGKのタイミングを外しながらゴール左に決め、同点に追いついた。
前半アディショナルタイム1分、右サイドの深い位置まで持ち上がったマルセル・リッセがクロスを入れると、ゴール前のモデストにチャンスが訪れたが、ここは得点することができなかった。このまま1-1でハーフタイムを迎えた。
後半立ち上がりの57分、ケルンが右サイドでFKを獲得すると、フィリップ・ムラデノヴィッチが左足でクロスを供給。ゴール前で長谷部を振り切り、フリーになっていたドミニク・ハインツが頭で合わせ、ケルンが勝ち越しに成功した。
フランクフルトは60分に長谷部を下げてハリス・セフェロヴィッチを投入。まずは同点ゴールを目指す。
しかし、次の得点を奪ったのはケルン。73分、右サイドでヨナス・ヘクターとレオナルド・ビッテンコートがスイッチ。ビッテンコートが前線にスルーパスを出すと、完璧なタイミングで抜けだしたゲルハルトがエリア内右でGKと一対一になる。ゲルハルトはGKを引きつけて中央へラストパスを送り、モデストが無人のゴールに流し込んで3点目を奪った。
フランクフルトは74分にファビアンを下げてアニス・ベン・ハティラを投入。一方、ケルンは76分にムラデノヴィッチを下げてケヴィン・フォクトを、82分にビッテンコートを下げてフレデリク・セーレンセンを投入し、守備を固めにいく。
このままケルンが3-1でフランクフルトを下し、2016年初勝利を飾った。一方、フランクフルトは連敗となってしまった。なお、長谷部は60分まで出場した。
次節、ケルンは20日に敵地でボルシアMGと、フランクフルトは19日にハンブルガーSVをホームに迎えて対戦する。
【スコア】
ケルン 3-1 フランクフルト
【得点者】
0-1 24分 アレクサンダー・マイアー(フランクフルト)
1-1 29分 ヤニック・ゲルハルト(ケルン)
2-1 57分 ドミニク・ハインツ(ケルン)
3-1 73分 アントニー・モデスト(ケルン)
By サッカーキング編集部
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