武藤の先制点に絡む活躍でマインツが2連勝…山口は無念の前半で交代

武藤嘉紀

ハイロの先制点に絡んだ武藤(中央) [写真]=Bongarts/Getty Images

 ブンデスリーガ第20節が6日に行われ、日本代表DF酒井宏樹、同MF山口蛍、同MF清武弘嗣が所属するハノーファーと同FW武藤嘉紀が所属するマインツが対戦した。酒井宏は右サイドバックで5試合連続、山口は右MFで2試合連続、武藤はセンターフォワードで2試合連続の先発出場となった。なお、負傷から復帰した清武はこの日もベンチ外だった。

 前節、敵地でレヴァークーゼンと対戦したハノーファーは、山口がブンデスリーガデビューを飾ったものの、0-3の完敗を喫して5連敗。順位も自動降格圏の最下位18位と厳しい状況が続いている。一方、8位のマインツは4位ボルシアMGに1-0の勝利。4試合ぶりの白星で7位ヴォルフスブルクに勝点で並んだ。この試合で連勝を飾り、ヨーロッパリーグ出場圏内に浮上したいところだ。

 試合は序盤からマインツがペースを握る展開となる。11分、右サイドのクリスティアン・クレメンスがユヌス・マッリとのワンツーから抜け出し、エリア手前から右足シュート。しかし、ここはゴールの左に外れてしまった。

 続く24分、左サイドのガエタン・ブスマンが前線左の武藤へタテパスを送る。武藤がなんとか折り返しのクロスを送ると、ボールはファーサイドのクレメンスにわたる。クレメンスがワントラップから中央にラストパスを入れると、最後はハイロ・サンペイロが右足でゴール左下に流し込み、マインツが先制に成功した。

 1点を奪われたハノーファーはミスからピンチを招いてしまう。32分、山口とウフェ・ベックが味方同士で交錯してしまい、ユリアン・バウムガルトリンガーにボールを奪われる。バウムガルトリンガーがドリブルで持ち上がり、エリア左のマッリへパスを送ると、マッリが右足シュートを狙ったが、ここは枠の右に外れてしまった。

 すると追いつきたいハノーファーは前半のうちに交代カードを切る。35分、山口を下げてサリフ・サネを投入した。前半はこのまま1-0でハノーファーがリードして終了する。

 後半立ち上がりの53分、ハノーファーがチャンスを作る。前線でパスを受けたアダム・サライが右足でミドルシュート。しかし、ここはGKロン・ロベルト・ツィーラーの正面に飛んでしまった。

 マインツは56分に右サイドでFKを獲得する。ダニー・ラッツァがクロスボールを入れると、ファーサイドのブスマンが頭で落とし、エリア手前のクレメンスが右足ボレーシュート。しかし、ここはGKツィーラーがなんとか防いだ。

 ハノーファーは63分にアンドレ・ホフマンを下げ、アルトゥル・ソビエフを投入。一方、マインツは67分にマッリを下げて、ジョン・コルドバを投入した。ハノーファーも同時にベックを下げてケナン・カラマンを入れ、3枚の交代カードを使い切った。

 70分、ハノーファーにビッグチャンスが生まれる。右サイドの酒井宏がアーリークロスを入れると、ソビエフが頭で落としてエリア内右のウーゴ・アルメイダがダイレクトシュート。しかし、ボールはわずかに枠の左に外れてしまった。

 追加点が欲しいマインツもシュートチャンスを作る。72分、エリア内右でボールを受けたコルドバがドリブル突破。角度のないところから右足シュートを放ったが、ここは右のサイドネットに当ってしまった。マインツは74分に武藤を下げてファビアン・フライをピッチに送り込んだ。

 80分、ハノーファーがエリア手前右でFKを獲得すると、味方が壁からボールをズラし、右足で強烈なシュート。しかし、ここはGKロリス・カリウスが好セーブを披露し、得点を許さない。

 このまま1-0でマインツがハノーファーを振り切り、2連勝を飾った。一方、ハノーファーは6連敗となっている。なお、酒井宏はフル出場、武藤は74分まで出場、山口は35分まで出場した。

 次節、ハノーファーは敵地で日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと、マインツはホームでDF内田篤人が所属するシャルケと対戦する。

【スコア】
ハノーファー 0-1 マインツ

【得点者】
0-1 24分 ハイロ・サンペイロ(マインツ)

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