先発出場したものの、前半で交代となった香川真司 [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
ブンデスリーガ第13節が20日に行われ、DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVと日本代表MF香川真司が所属するドルトムントが対戦した。酒井は右サイドバックで2試合連続の先発出場、香川は左セントラルミッドフィールダーで13試合連続のスタメン出場している。
前節、ハンブルガーSVはダルムシュタットと1-1のドローに終わり、2試合勝ちなしとなった。一方、ドルトムントはDF内田篤人が所属するシャルケとの“ルール・ダービー”を3-2で制し、リーグ戦4連勝を飾った。今節はドイツ代表MFマルコ・ロイスが先発メンバーに復帰している。
試合は序盤からドルトムントがボールを支配したが、先にリードを奪ったのはホームのハンブルガーSV。19分、カウンターからルイス・ホルトビーが前線にスルーパスを送ると、最終ラインの裏に抜けだしたイヴォ・イリチェヴィッチがGKと一対一になる。イリチェヴィッチがドリブルでGKロマン・ビュルキをかわしにいくと、ビュルキがイリチェヴィッチを倒してしまい、ハンブルガーSVにPKが与えられる。これをピエール・ミシェル・ラソッガがゴール左に決め、先制ゴールを奪った。
29分、ハンブルガーSVにアクシデントが発生する。直前のプレーで足首を痛めたエミル・スパヒッチが負傷退場。クレーベルが緊急投入された。
香川は36分にショートコーナーから酒井と対峙。股抜きパスを披露し、観客を沸かせた。しかし、ヘンリク・ムヒタリアンのクロスからマッツ・フンメルスがヘディングで競り合い、こぼれ球をマティアス・ギンターが右足で狙ったが、ここはDFのブロックにあってしまう。
すると41分、ドルトムントのギンターがバックパスをカットされると、これを受けたニコライ・ミュラーがドリブルでゴール前まで持ち上がる。タメを作ったところでエリア内右のホルトビーへパス。ホルトビーがこれをゴール左下に決め、リードを広げた。このまま2-0で前半終了を迎えた。
2点のリードを許したドルトムントはハーフタイムに香川とギンターを下げ、ゴンサロ・カストロとウカシュ・ピシュチェクを投入した。ドルトムントは51分、ゴール前でクレーベルのクリアボールを拾ったマルセル・シュメルツァーが左足シュート。しかし、ここはわずかに枠の左に外れた。
ハンブルガーSVは54分に右サイドの酒井からチャンスを作ると、55分に右CKを獲得する。キッカーのホルトビーがクロスを送ると、ドルトムントDFフンメルスがクリアしきれずにオウンゴール。痛恨の3失点目を許してしまった。
苦しくなったドルトムント。63分には右サイドからのクロスをピエール・エメリク・オーバメヤンが合わせたが、GKレネ・アドラーが好セーブを披露してゴールを許さない。69分にはロイスを下げてアドナン・ヤヌザイを投入し、なんとか流れを変えにかかる。
続く76分にはエリア手前のFKをイルカイ・ギュンドアンが狙ったが、ここもアドラーが横っ飛びでCKに逃れた。86分、ゴール前でボールを持ったムヒタリアンから、ヤヌザイ、オーバメヤンとつなぎ、オーバメヤンがエリア内右からシュート。これがゴール右下に決まり、ドルトムントが1点を返した。
90分、後半アディショナルタイム1分のチャンスをアドラーがビッグセーブで止めると、直後のプレーでオーバメヤンがネットを揺らしたがここはオフサイドの判定。このまま3-1でハンブルガーSVがドルトムントを下した。ハンブルガーSVにとっては3試合ぶりのリーグ戦勝利。ドルトムントは5試合ぶり、今シーズン2度目のの黒星となった。なお、酒井はフル出場、香川は前半のみの出場となった。
次節、ハンブルガーSVは敵地でブレーメンと、ドルトムントはホームでシュトゥットガルトと対戦する。
【得点者】
1-0 19分 ピエール・ミシェル・ラソッガ(PK)(ハンブルガーSV)
2-0 41分 ルイス・ホルトビー(ハンブルガーSV)
3-0 55分 オウンゴール(ハンブルガーSV)
3-1 86分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
By サッカーキング編集部
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